美術系人間にとって、あるいは美術番組で取り上げられるとき、顔料とは色そのものではなく、色をつくりだす材料で溶剤に溶けないものです(昨今の化学合成材料や絵の具はこの範疇を越えだしましたが)。
岩絵の具や油絵の具の、商品としての絵の具になる前の色をつくっている粒子で、岩や鉱石・自然から取れたもの(貝など)いろんなものを細かく砕き、さらに特殊な擂り鉢や機械で吹けば飛ぶくらいの粉になったものです(粉薬のような)。
そして顔料は、油やニカワなど溶剤にいれても溶けているわけではなく粒子として中に存在し、溶剤でキャンバスや紙などにくっついているだけです。
これに対し、溶剤に溶けるものを染料といいます。
さて、語源ですが、中国のWikipediaには
顔料ついては色(顔色)を染めるための物質とあり、まさしく顔色のようです。
日本が顔料をそのまま用いている可能性はあります。
ただ歴史をさかのぼると、語順が同じものでけっこう日本語からあちらに取り入れられたものがあるので、歴史的な由来をさかのぼってみないとわからず、その点は私はわかりません。
(中国独自のものがあったのに、日本からはいったもののほうがあとから再度採用されたケースなど)
参考まで。
お礼
謝謝! 顔色だと単に「色」っすよね?