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香港(広東語)の周さん
先日香港の友人の周さんから電話がありました。彼のアルファベット表記(英語とすると混乱するのでこうします)は周:Chowさんです。 そこでチャウシンチーの話になり、チャウシンチーのWikipedia情報には、周が広東語でjauと書かれています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E6%98%9F%E9%A6%B3 しかし友人は、jauという書き方を知らないといいます。 香港では3人くらい周さんに会いましたが、彼らの名刺は全員 Chow と書いてありました。 そのときは、それで電話を切りましたが、偶然同じ日にシンガポールの中国人と話す機会があり、この話題を出したところ「香港ではChowとかChiauと書くよ。Jauは効いたことがない。 」といわれてしまいました。 ちなみに、香港で会った周さんは、皆内地の顔をしていたので(先祖が広東人ではないと思われる顔)、上海あたりにも多い福建人かとおもい聞いたところ「福建でもTauとかTeuで、Jauではない」といわれてしまいました。 実際、チャウシンチーのWikipediaの粤語や英語のリンクをたどると、どこにも周をJauとは表現していません。 しかし、日本のサイトの広東語辞書などをみると、たしかに周をjauと記載しています。 さて、この違いは何なのでしょう。 また日本でいわれる広東語のアルファベット表記は、世界と乖離していないのでしょうか。
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お調べになっておわかりかと思いますが、広東語のローマ字表記には、各種あります。 http://www.geocities.com/Tokyo/2799/linguist05.html その中で「j」を用いているのは、Yale 式で、日本では多く使われているようです。世界から乖離しているというよりも、日本では Yale 式で広東語を研究することが進んだ結果として、あとから続く人、引用する人もそれが当たり前としているのではないでしょうかね。 上記サイトの記述でも、香港では、LSHK式が一般的だそうです。 http://lshk.ctl.cityu.edu.hk/Jyutping.php これに従うと、「j」があらわすのは日本語などでは「y」にあたるものになるので、「jau」という発音は「油」「由」などの「ヤウ」と発音するものになってしまいます。 手持ちの広東語読みのある辞書や、普段使用しているサイトでも、そちらに従った記述ですので、今回「jau」ということを質問されて、驚いています。(Yale 式を使ったことがなかったので) 手持ちの辞書は、No.1 さんと同様「dzau」で、漢字字典サイトでは「zau」が用いられています。 (辞書だと「a」は、ひっくり返った発音記号が使われてます。) 人名表記については、誰もが従うような表記が定着しないうちに商売上必要になって付けたために、今の表記法とは異なる表記が慣例になっているということだと理解しています。(より英語的な表記法も意識したことでしょう。)
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- bari_saku
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手元の「港式廣州話詞典」には、「dzau」、「新雅中文字典」には標準語で「zhou」、広東語の発音で「dzau」と表記されています。 (共に香港で購入) そして、確かに日本で出版された本は「jau」。 ただこれらはいずれも発音なので、表記とは別物なのかもしれません。 ところで、発音は「ヅァウ」なのに、なぜ「Chow」と表記するのでしょうね。周潤發さんもChowですし… あまりいい答えになってなくてすみません。
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ありがとうございます。 dzですと普通話との音のつながりも感じますので、あまり疑問におもわなかったのかもしれませんが、jのつづりに2人が同じ反応をしたので、不思議に思いました。 おもしろいですね香港の言葉は。
お礼
ありがとうございます。 日本はYaleを採用していたのですね。手元に資料がないので、気がつきませんでした。 香港は、大陸のように国が決めたルールがないため、いろんな表記が可能ですが、教えていただいたサイトのように、有名人の特徴まで見抜いているところは、使えますし便利なサイトですね。 ところでシンガポールは現在普通話/簡体字で学ぶ人が多いですが、ローマ字表記(ピンイン)を聞くと、大陸とは異なるものがけっこうあります。彼らはそのつづりに自信をもっているようです。 もしかしたら中国語IMEでシンガポールのセッティングにしたら、そのピンインで漢字がでるのかもしれません。 (使わないので設定してませんが)