憂き身をば我だに厭ふいとへただそをだに同じ心と思はむ
憂き身をば我だに厭ふいとへただそをだに同じ心と思はむ
新古今和歌集の藤原俊成の和歌です。
この和歌の意訳が“(憂き自分が)私は嫌いだ。あなたも私を嫌ってください。せめて、私を嫌う感情だけでもあなたと同じで有りたいのです”です。
この歌を古語辞典を片手に自分で意訳を進めてみました。
憂き身 をば 我 だに 厭ふ いとへ ただ そを だに 同じ 心と 思はむ
と区切りながら単語の意味を古語辞典で調べたのですがどうしても“我だに厭ふ”の“だに”の意味が解せません。
古語辞典では“だに”の意味は“~だけでも、~さえも”とありました。後半の“だに”は意味が通じるのですが前半の“だに”は意味が通じない気がします。
直訳すると“私さえも嫌う”(?)って何でしょう?それとも“だに”は“我”以外の別の所に掛かっているのでしょうか?
お礼
URL に行ってきました。 よくわかりました。 ご回答ありがとうございました。