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鳥と羽の古語
古語では鳥は何ですか? また、羽はなんですか? 単語でなく、短文での表現でもいいですし、色々な表し方を知りたいです。 多く提示してくれると嬉しいです。
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「鳥(とり)」も「羽(はね)」も、古代から使われている日本語(古語)です。和歌の用例を挙げます。(歌集名 巻数 歌番号) 「鳥」 天(あま)飛ぶや鳥にもがもや京(みやこ)まで送り申して飛び帰るもの(万葉集 巻五 876) 世間(よのなか)を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば(万葉集 巻五 893) 「羽」 天雲(あまぐも)に翼(はね)うちつけて飛ぶたづ(鶴)のたづたづしかも君いまさねば(万葉集 巻十一 2490) 白雲にはねうちかはし飛ぶかり(雁)のかずさへ見ゆる秋の夜の月(古今和歌集 巻四 秋歌上 191)
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- SPS700
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ご質問の言葉から(1)古語では「とり」や「はね」と違う言葉があった、(2)それも沢山あった、という前提のようですが、僕の印象とはいずれも違います。 1.とり 万葉仮名では、登理、苔利、等利、などと音を写して書かれ、鳥、鶉+(左が矢、右が鳥)などと意味を写して書かれています。 「とりがなく」東国(あづま)、「とりかよふ」地名の羽田(はた)などの枕詞に使われていますから、日本語の初期からあるものと思われます。 2。はね 万葉仮名では波禰、羽根、の音写、があり、意味を写した翼、があります。意味は鳥のはね、つばさ。 これと関連して「は」という単語もあります。羽毛も、翼の意味もあります。『和名抄』には「羽」と書いて読みを「波」(=は)とし、意味を「鳥翅也」とありますから、「は」と「はね」は、同じような意味だと思われます。 したがって「とり」も「はね」も、日本語の上代からある言葉です。上記の情報源は『時代別国語大辞典 上代篇』(三省堂)です。