No.1さんの解答でほぼ完結しているのですが、具体的な例を用いて詳しく説明させてもらいます。
重要なポイントはお小遣い(不換紙幣)は半無限に増やせる事に対して、ゲーム(品物)の量には限りがあり小遣いが増えてもゲームの数は変わりません、また売り切れたからといって増産にも限界があります。
100人子供がいるとします。店には60本ゲームがあるとします。
100人のうち
20人は小遣いの100%を使ってでもゲームを買うくらいゲームが大大好きです。
20人は小遣いの80%を使ってでもゲームを買うくらいゲームが大好きです。
20人は小遣いの60%を使ってでもゲームを買うくらいゲームが好きです。
20人は小遣いの40%くらいなら買うくらいゲームが少し好きです。
残り20人はゲームが嫌いなのでゲームを買いません。
ここで略称を使わせてください。
小遣いの100%までゲームに使う人達をA
小遣いの80%までゲームに使う人達をB
小遣いの60%までゲームに使う人達をC
小遣いの40%までゲームに使う人達をD
例えタダでもゲームを買わない人達をE
とします。
以上の、100人の子供がいてABCDEというグループがあり、店にはゲームが60本があります。ゲームショップの仕入れ値は今回は考えないでください。また店側は出来るだけ高い値段で売りたいと思っていますが、売れ残らない値段を設定することとします。(その理由は、売れ残ると処分費が掛かるとか、あまり高いと隣のゲームショップに行かれてしまう、とでも思っていてください)
以上の前提で話をします。
子供のお小遣いが1000円だったとします。
もし
店が1000円でゲームを売った場合、Aだけしか買いません。したがって40本のソフトが売れ残ります。
店が800円でゲームを売った場合、AとBが買います。したがって20本のソフトが売れ残ります。
店が600円でゲームを売った場合、AとBとCが買います。したがって丁度ソフトを売りさばく事が出来ます。
店が400円でゲームを売った場合、AとBとCとDがゲームを欲しがります。しかしゲームは60本しかないのでそのうち20人はゲームを買えないわけです。
(以下略)
この場合値段を600円にすれば、最も高い値段で丁度売り切る事が出来ます。
したがって、ゲームの価格は600円になります。
次に子供のお小遣いが2000円に増えたとします。(店側のゲームの数は変わらず)
店は当初600円でゲームを売っています。600円ならAとBとCとDがゲームを欲しがります。しかしゲームは60本しかないのでそのうち20人はゲームを買えないわけです。
店は値段を上げます。
店は800円にゲームを値上げしました。800円ならAとBとCとDがゲームを欲しがります。しかしゲームは60本しかないのでそのうち20人はゲームを買えないわけです。
そこでまた店は値段を上げます。
店は1000円にゲームを値上げしました。1000円ならAとBとCがゲームを買います。その結果丁度ゲームを売りさばく事が出来ました。しかし皆もう少し高くてもゲームを買うような雰囲気があります。
そこでまた店は値段を上げます。
店は1200円にゲームを値上げしました。1200円でもAとBとCがゲームを買います。その結果丁度ゲームを売りさばく事が出来ました。
調子に乗った店側は値段を1400円に上げるかもしれません。しかし1400円ではゲームは売れ残るので、再び値段を下げるでしょう。
結果、お小遣いを2倍の2000円すると、ゲームの値段も2倍の1200円になります。
このような繰り返しの過程で、お小遣いが増えたときゲームの値段も上がります。
同じように、ただ単に不換紙幣を増やしただけでは、品物の価格が上がるだけなのです。
またデフレとはこの逆の現象です。
(お小遣いを半分に減らしてみてください、ゲームの値段も半分になるはずです)
ただしお小遣いが上がれば全てゲームの値段が上がると言うわけでは有りません。お小遣いの上がる理由によってはゲームの値段が変化しない時もあります。
またまた実際のインフレとデフレでは長期的にみると新たな問題が起ります。
そのような事例も説明しようかと思いましたが、ちょっと時間が無いし、一度に説明しすぎても逆に混乱すると思うので、今回はやめて起きます。
これで十分だと言うならこれで止めておきますが、続きを聞きたいと言うのならそういってください。続きを説明します。
お礼
みなさん、回答どうもありがとうございます。 個別にお礼申し上げることができずすみません。 まだちょっと納得いかない感覚がありますが、相対的にそうなる、と考えれば理解できそうです。 ありがとうございました。