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金本位制でインフレは起こるのでは?

日清戦争後、清国からの賠償金で大量の金の流入があったとありますが、これだけ大量に金が流入すれば、その分景気が良くなって、インフレになると思うのですが、違うのでしょうか?この場合金本位制なので兌換紙幣の価値は変わらず、物価だけが上がる? 金本位制とは、金の量=兌換紙幣ですよね?

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  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.2

 No1です。回答の「閉鎖経済」という前提条件を忘れないでください。  国内に大量の金が流入した場合、閉鎖経済(鎖国状態=国際的安定は意味がない)であるならば、インフレが起こります。  海外と民間ベースの貿易が比較的自由なら(=鎖国状態でない)なら、大量の金があるところ=国際通貨があるところ=購買力のあるところなので、外国から物資が大量に流れ込んできます。(その代金として金は海外に流出。国際社会に流通している金の量は同じ。清から日本を経て海外各国へ。)  つまり、<金本位制では金の価格の国際的安定(=閉鎖経済ではない)が、兌換できる紙幣の価値を支えて、インフレになりにくい>ということになります。  言い変えると、貿易がある程度自由なら、日本の金貨だけ安くなるということは、起こらないということです。 実例1.ヨーロッパの価格革命  アメリカ大陸から極めて大量の銀がヨーロッパに運び込まれました。スペインは銀=富と考え、アメリカから持ち帰った銀で通貨を大量に生産したので、ヨーロッパ全体の生産物と銀貨のバランスが大幅に変化しました。  その結果、銀の価格が大暴落してインフレが起こり、スペインは考えていたほどの富を手にすることはできませんでした。(新たな銀貨の大量生産が国際通貨の激増となりました。=金と銀の交換比率が約1:25になりました。)  実例2.  江戸時代、鎖国によって守られていた日本の通貨体制(金銀本位制、関東は金、関西は銀)の下で、金と銀の比率は約1:5でした。  ところが、この状態で鎖国を解いたので、海外から銀を持ち込んで日本で銀を金に換え(交換比率1:5)、その金を清の港まで持っていって、金を銀に交換すると(交換比率1:25)あっという間に5倍のもうけになります。  そのため、幕末に小判が急減、江戸ではインフレが起きて、あわてて金と銀の交換比率を海外諸国と同じにしました。 

  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.1

 もし、当時の政府が賠償金をお金(=通貨)の形で閉鎖経済の日本国内に大量に増やせば一応インフレになるという理屈は正しいです。  しかし、閉鎖経済ではなく対外貿易が民間ベースで行われると、日本の金貨が安くなると外国の物資が安くなるので輸入が増加して、その代金として金貨が海外に流出します。  尚、当時日本政府が得た賠償金は、政府が直接イギリスなどから軍艦を買ったり機械設備を購入したり(そのお金で八幡製鉄所を作った。)、過去の外国からの借金を返済するなどしましたので、日本国内に残った金額は対して多くありません。

noname#111226
質問者

補足

金本位制では金の価格の国際的安定が、兌換できる紙幣の価値を支えて、インフレになりにくいとおもうのですが、日本の金貨だけ安くなるというのはどういうことでしょうか? 日本国内に残った金額はたいして多くなかった、ということは当然インフレにはなりにくいと思います、ですがある本には、このインフレが起こらなかったのは金本位制のおかげだとありました、そこで質問が変わっていしまうのですが、金本位制での金が大量に流入した場合、インフレはおこりにくいのですか?

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