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坂口安吾の肝臓先生について
1.オーダンカゼってなんですか?カゼは風邪ってわかるけど、オーダンはなんですか?Autunですか? 2.久須美荘園ってどういう由来がありますか?辞書とウェブを調べてもないみたいです。 3.「五つ間ぐらいの家が二百万円だったり、二間の貸し部屋......」 「五つ間」って「五つの部屋がある家」という意味ですか? 「二間」って「二間の長さの部屋」ですか? 以上、よろしくお願いいたします。
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ついでにこちらも回答しましょう。 1.赤城先生は「流行性肝臓炎」という病気を発見しますね。 これはただの風邪ではない。この大陸(中国大陸のことです)から来た風邪は、肝臓を侵す。この風邪に随伴して起こる「肝臓炎」を「流行性肝臓炎」と名づけた。 ただ、その「流行性肝臓炎」という言葉は、漁師町の人々には馴染みにくい。だから、オーダンカゼと言って聞かせるのです。 黄疸とは、肝臓などの病気によって出る症状で、皮膚や粘膜が黄色くなる。つまり、パッと見てわかりやすい病気なんです。肝臓が悪い=黄疸、という一種の図式が昔はあった。だから、肝臓風邪、としてもいいんですが、黄疸風邪という名で通るようになった。そういうことです。 2.曽我物語、ってご存じですか? 鎌倉初期の武士で、お父さんの仇討ちで有名になった話で、歌舞伎なんかでも有名な演目のひとつなんですが。 伊豆の豪族だった伊東十郎祐成(すけなり)と弟の五郎時致(ときむね)がお父さんの敵を討つんですが、そもそもお父さんがなんで一族の工藤祐経に殺されたかっていうと、久須美荘の所領を争ったからなんです。 「久須美荘園の故地」、「故地」とはゆかりのある地、つまりここは曽我物語にゆかりのある荘園である、といっているわけ。 3.温泉町では、五部屋ある家の値段が二百万円(これは別荘ですね)、ふたま(二部屋)つづきの部屋を借りるにも七千円、一万円(これは月額)とふっかけられる、といっているのです。 ここらへんの金銭感覚はいまひとつピンとこないのですが、とにかく高い、それに対して、烏賊虎さんはタダで部屋を貸してやっている、という流れです。
お礼
勉強になりました。有難うございました。