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近似の方が正確?
確率変数bが平均m、分散σ^2 の正規分布に従うとして、1/bの分布を考えます。mはσより十分大きいとして、bのとる値を b = (1 + ε)m とするとε^2までとった時 1/b ≒ (1 - ε + ε^2)/m 1/b^2 ≒ (1 - 2ε + 3ε^2)/m^2 すると1/bの平均と分散は E[1/b] = (1 + E[ε^2])/m E[1/b^2] = (1 + 3E[ε^2])/m^2 σ^2[1/b] = E[1/b^2] -(E[1/b])^2 bの変動係数をCV=σ/m とすると E[ε^2] = CV^2 なので E[1/b] = (1 + CV^2)/m σ^2[1/b] = ( 1 + 3 CV^2 - (1 + CV^2)^2 )/m^2 例えばm=100, σ=10として乱数と上の式で計算したものを比較すると 平均 乱数:0.01010367 上の式:0.0101 標準偏差 乱数:0.001043964 上の式:0.0009949874 とほぼ一致する結果が得られました。ところが E[1/b] = (1/√(2πσ^2))∫db exp[-(b-m)^2/2σ^2]/b として計算しようとすると積分がb~0のところで発散してしまって計算できません。そこでやっと質問です。mが10σより大きければbが0以下になることなど実際上ありません。そのような重要でない領域が計算上は大変な影響を与えてしまう。近似をするとちゃんと計算できるのに厳密にやろうとするとできないというのはどのように考えたらよいのでしょうか。またεの全てのオーダーまでとったとき1/bの平均と標準偏差をmとσで表わすとどうなるのでしょうか。
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お礼
ご回答ありがとうございます。(σ/m)が1より大きい時1/bの平均は試行からは読み取ることができず、(σ/m)が1より小さいとき1/bの平均は始めは収束するように見えますが、あるところから先は収束しません。その意味では「1/bの平均は定義されない」という厳密な理論は正しいわけです。しかしm=100,σ=10 のとき誰でも1/bの平均としておよそ0.010103 という値を読み取るでしょう。1/bを計算したいとき、bがある誤差の範囲内でしか分かっていないということは現実には多いと思われます。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2382839 このとき「1/bの平均は定義されません。1/bの誤差は評価できません」という答えしか与えてくれない「厳密な」理論よりはεで展開して始めの数項をとった方が良いように感じられます。 E[1/b]~(1 + E[ε^2] + E[ε^4] +…)/m (2) の右辺は収束級数としては存在しないが、漸近級数として存在すると考えています。量子電気力学でも「摂動展開は漸近級数だから理論値は存在しない」とはされていないと思います。