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固体NMRと溶液NMRについて
溶液NMRは三次構造 固体NMRは二次構造 を測定できるといわれていますが、なぜか分かる人教えてください
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これはたんぱく質の話ですね。 NMR電磁石の強力化、様々なパルス系列の開発、そして解析のためのコンピュータプログラムの発展により、溶液NMRからたんぱく質の高次構造を決定することができるようになっています。 2002年のノーベル化学賞はたんぱく質の構造決定法に対してのもので、田中さんが受賞されてますが、このとき全体の1/2をシェアされたのが上記の手法を開発された、ETHチューリヒおよびスクリプス研究所のWuethrich教授です。 http://nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/2002/index.html 原理について簡単に説明するのは難しいですが。 一応、上記リンク先にWuertrich教授のノーベル賞受賞講義のプリントがあります。 2次元NMRについてご存知ですか? たんぱく質の構造決定は、アミノ酸主鎖に沿った相関に加え、カップリング定数やNOEを用いることでたんぱく質の3次元構造を決定します。 複雑なパルスシーケンスを用いた何次元もの高次NMRであり、コンピュータにより解析がなされます。 固体NMRについては分かりません。 おそらくは溶液中と同様に、アミノ酸残基間の相関を観測することで構造を決定するのでしょうが、なぜ2時構造までに留まるかについては・・・ 溶液NMRと固体NMRの分解能、感度の問題でしょうか?