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ATP合成酵素について
真核生物のATP合成酵素はミトコンドリアの内部にあると本に書いてありました。細胞質にはATP合成酵素はないのでしょうか?細胞質において解糖系によりATPが合成されますよね?宜しくお願い致します。
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> 細胞質にはATP合成酵素はないのでしょうか? > 細胞質において解糖系によりATPが合成されますよね? 反応の結果ATPが合成されるからと言って,その酵素が「ATP合成酵素」とは限りません。 「ATP合成酵素」とは『呼吸鎖複合体によって形成されたプロトン電気化学的ポテンシャルを用いてアデノシン三リン酸 (ATP) の合成を行う酵素』に付けられた名前です。 ・http://ja.wikipedia.org/wiki/ATP%E5%90%88%E6%88%90%E9%85%B5%E7%B4%A0 解糖系でATPが生じる反応を行っている酵素は「ホスホグリセリン酸キナーゼ」と「ピルビン酸キナーゼ」という名前であり,「ATP合成酵素」という名前ではありません。 つまり,細胞質に反応結果でATPを作る酵素(「ホスホグリセリン酸キナーゼ」や「ピルビン酸キナーゼ」)は存在しますが,「ATP合成酵素」という名前の酵素は存在しないという事です。
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- TTOS
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参考URLの最上部より少し下に「解糖の全反応」という図があります。 その(7)、(10)ではたらくのが細胞質でATPをつくる酵素です。 7・・・ホスホグリセリン酸キナーゼ [EC 2.7.2.3] 10・・・ピルビン酸キナーゼ [EC 2.7.1.40]
補足
なるほど。ありがとうございます。もし宜しければさらに教えていただきたいことがあるのです。ミトコンドリア内でATPが合成される時に働く酵素は「ATP合成酵素」という理解で宜しいのでしょうか?
- atyushi
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酵母などでは、発酵によってもATPをつくっています。 細胞質の解糖系でのATP合成は、グルコースからピルビン酸を作るために結果的にATPが1グルコースあたり4つできるという感じです。 すぐにエネルギーが欲しいときにピルビン酸から乳酸をつくりATPを作るということもありますが、ミトコンドリアで呼吸鎖と共役させてATPを作るほうが効率がいいと言われています。
補足
なるほど。ありがとうございます。恥ずかしながら私にとっては大発見です。もし宜しければさらに教えていただきたいことがあるのです。ミトコンドリア内で「呼吸鎖複合体によって形成されたプロトン電気化学的ポテンシャルを用いてアデノシン三リン酸 (ATP) の合成を行う」ので、ミトコンドリア内には「ATP合成酵素」という酵素があるという理解で宜しいのでしょうか?