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ATPと呼吸について
およそ全ての真核生物が行っている呼吸という行為は、ひとえにATPを生産する目的だと聞きました。 そこでATPを大量生産(工業生産)することは可能なのでしょうか、実際行われているのでしょうか? また大量のATPを錠剤にして例えば飲んだとして、呼吸しなくても良くなるなんてことは起きないと思いますが、ではなぜ起きないのでしょうか? 稚拙な疑問かもしれないですが、ご教授の程よろしくお願いいたします。
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>では呼吸することで、ATPを細胞膜に通過させているということですか? ATPはそもそも細胞の中で作られています。細胞質やミトコンドリアという細胞小器官の中で作られています。そしてその細胞の中で使います。血液などでATPを輸送したりはしません。 つまり口からATPを食べたところで体の細胞にいきわたらせるメカニズムが体にはありません。 そもそもATPはあらゆる細胞で常時消費しています。備蓄できないんですね。だからこそ生物はATPではなく脂質や多糖類(デンプン、グリコーゲンなど)を体内に備蓄し、適切に細胞に輸送し、細胞内で必要に応じてATPを合成するわけです。ちなみにゼロから作るわけではなくADPというATPの前駆物質にリンを結合してATPに変えます。そして使ったATPはリンを失い(その際にエネルギーを放出する)ADPに戻ります。そして再度ATPに合成されなおします。 他の栄養のように口からATPを取り込んで吸収するという形にすると、ATPが細胞に届くまで時間がかかりすぎます。ですので、ATPを口から取り込むような仕組みは成立しなかったのでしょう。
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- lupinletrois
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生物が ATP をスムーズに取り込めると仮定しましょう。 ATP からエネルギー<E>を取り出す反応は↓ (1) ATP + H2O → ADP + H3PO4 + <E> 呼吸で代表的な糖グルコースからエネルギーを取り出す反応は↓ (2) C6H12O6 + 6 O2 → 6 CO2 + 6 H2O + 38<E> 1分子のグルコースから(1)の逆反応で38分子のATPが合成されます。 ATPの分子量はグルコースの2.8倍で、100gのグルコースと同じ エネルギーを直接ATPで摂取するには10kg以上になります。しかも ADP 8kg, リン酸2kg が残り排出する必要があります。(2)の反応を 使うことによって(1)は少量でリサイクルできます。排出するのは 気体の二酸化炭素で比較的容易です。 糖100g と ATP 10kg 、値段は何倍になるでしょうか。
- otx
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>そこでATPを大量生産(工業生産)することは可能なのでしょうか、実際行われているのでしょうか? 生物の体の中では、非常にエネルギー効率がよくATP生成が行われています。 そのため、工場でつくるとなると、エネルギー的にロスがある上に 大規模なものが必要となります。 そこまでして作るメリットがあるでしょうか? >また大量のATPを錠剤にして例えば飲んだとして、呼吸しなくても良くなるなんてことは起きないと思いますが、ではなぜ起きないのでしょうか? 単純に、大量に飲んだとしても、効率よく体中の細胞に行き渡らないからです。 生物の体のシステムは、非常に効率よく、うまく作られているのです。
- Tacosan
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ATP が自然に細胞膜を通過することはないはずだし, ATP を能動輸送してもしょうがないと思う. つまり無意味.
補足
では呼吸することで、ATPを細胞膜に通過させているということですか?
補足
何故ATPは備蓄できないのでしょうか? えっと、想像の範疇で構いませんので…… 他のことは概ね良くわかりました! ありがとうございます!