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繭とさなぎの違い。
チョウチョの絵本を読み聞かせていると 「繭とさなぎってどう違うの?」 と聞かれて困ってしまいました。 繭の中にさなぎがいるのかなぁ、、とか いろいろな議論が飛び交いましたが 議論してわかる問題でもありません。 ご存知の方、 繭とさなぎの違い、教えてください!
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蛾の仲間(甲虫なども)は幼虫(イモムシor毛虫)から成虫(蛾)に大変身する中間の段階として、蛹(サナギ)のステージを経ます。蛹のときは幼虫時の体(食べて大きくなるための組織が多数を占める)を全て分解してとろかせ、成虫の体(生殖器官を発達させる構造、消化器官は退化)に再構成して作り替えています。蛹を観察すると、一見全く動かず、脚もないですが、体内ではものすごい変化(変態)をしています。 蛹のときは体内の変身が著しく、外形は動くこともできず、敵に襲われたとき逃げることも逆襲することもできず、無力な形態です。そこで、蛹時に、自分を保護する必用があります。蛹の体表は大抵硬く、容易に破けないようになっています。 さらに、蛹に変態する際、幼虫時の組織で不要なものを分解してゆくとき、不要な物質(アミノ酸&蛋白質)を体外に排出しようとします。その不要なタンパクをため込み、排出する器官が絹糸腺という組織です。絹糸腺から(食物を食べる)口の近くの別の口から排出され、幼虫が蛹になる前に体の周りに吐き出(排出)し、変態のために不要物質を吐き出しますが、結果的に個体をくるむ形で排出された不要物質が繭です。絹糸腺の発達した種(カイコ、ヤママユガ、イラガ等)は繭を作ります。 故に、繭はその幼虫が吐いた糸状の不要な蛋白質で作ったバリアーのようなものと解釈して差し支えありません。繭でくるまれた蛹は、天敵に捕食される可能性が少なくなります。 きれいな繭をつくることができない絹糸腺の発達が未熟な虫は、蛹の形態丸出しであったり、土の中に潜って、土で繭を作って蛹になる例が多数あります。 さて、繭は蛹が入っている殻のようなもの、蛹は幼虫が成虫になる中間の段階の存在というのが、理解できましたでしょうか。 以下、蛇足ですが、 蛾や蝶、甲虫の仲間などは幼虫から蛹の時代を経て成虫になります。一方、幼虫から蛹の世代を経ないで成虫に直接なる昆虫の種(バッタの仲間、カメムシの仲間など)もあります。
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- zinchan
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>確認ですが、アゲハ蝶は、 >カイコ、ヤママユガ、イラガなどの繭を作る種とは違って >蛹の形態丸出しの例ということ、でしょうか。 そうです。アゲハチョウはそこで敵の目をそらすために茶色の枝についた場合は茶色に、緑色の枝についた場合は緑色の蛹となります。不思議ですね。 一方、カイコの繭を切開すると、蛹が入っています。
お礼
2度にわたって、回答ありがとうございました! 大変勉強になりました。
- worlf
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繭は、糸のようなものでくるくるまいて作られていて、(かいこなど)。 さなぎは硬い殻のような物・・要するに材質が違うのでは? 専門家ではないので、それくらいしか分かりませんが。どうでしょう?
お礼
詳しい説明ありがとうございます! よくわかりました! 確認ですが、アゲハ蝶は、 カイコ、ヤママユガ、イラガなどの繭を作る種とは違って 蛹の形態丸出しの例ということ、でしょうか。 回答おまちしております!