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「さらなる発展」、は文法上オカシイ?
ゼミ合宿で読んだ文献の中に、「さらなる発展を目指し云々」という箇所があったのですが、 先生がこれは文法上誤り、と指摘されました。 よく使われる用法だと思うのですが、文法上、オカシイのでしょうか?
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以前、野口悠紀雄さんの著書で同様の指摘を読んだことがあります。 今回、検索してみると、ご本人のWEBでより詳細な記述を発見しましたので、おしらせします。 概要は次の通り。できれば下記サイトにて詳細に解説してありますので、参照してください。 1)副詞「さらに」は、「さらなる」とは活用しない。 2)また古語「さらなり」は、「いうまでもない」という意味で、異なる(例:月のころはさらなり)。 3)よって意味が異なるので、形容動詞の連体形と考えることはできない。 4)死語となった「さらなり」の連体形「さらなる」が、あるとき発掘され、それが誤った意味に用いられた。 5)さらなりは突然変異的に発生した「誤用」である
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- kyouzaiya-k
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#4です。 なるほど、#5の方のご回答(ならびに野口さんの主張)を拝見し、論点は納得できました。 僭越ながら御説をさらにまとめると、 「出自の怪しい言葉は使うな。」 ということになるでしょうか。 ただ、ここでまた、次のような問題点が出てきます。 1 本当に「更なる」の出自は怪しいのか。 2 出自が怪しかったら、仮に文法的・語義的にまともなもの(受容されていて許容の範囲内のもの)でも使用できないのか。 3(逆つっこみ的ですが)文法的・語義的にまともってだれがどこでどう決めるのか。 4 そもそも日本語の網の目の中に占める位置があったからこそ「更なる」は受容されたのではないか。この言語学的問い(私は言語学の全くの素人で、語る資格はないと思うが)にどう答えるのか。 5 元の語から、意味が変わったもの、文法的に変化したもの(程度はいろいろあろうが)は、探したらきりがないのではないか。野口さんはその手の言葉を全く使わないのか。 6 言葉の使用って、人に命じてやらせるべきものなのか。問題の指摘と、全くの断罪、この場合には「更なるの追放」とは、別物ではないか。 ほか、きりがありません。しかし、この場は以上のような問題について論じるべきところではないので、私の投稿はひとまず終えたいと思います。 私の結論 「更なる」は最近になって使われるようになった言葉である。その由来からすると、文法的・語義的に、今のような使い方をするのはおかしいと指摘する人があって、その意見にはもっともな点もある。 しかし、「更なる」の受容のされかた、あるいは現行文法や語彙体系との整合性の高さ(矛盾の無さ)から見て、公文書を含め、一般の言語活動の中で用いることには、何の問題もないと考える。 よって、この語の出自の怪しさを踏まえた上で、この語を間違った言葉だと断じたり、使用の制限を呼びかけるような意見には反対である。 どうも固くなっちゃいました。すいません。
お礼
>>3文法的・語義的にまともってだれがどこでどう決めるのか。 そうですよね、日本語の文法や語彙の誤りについては、誰がジャッジなのか。よくわからないですよね。ありがとうございました。
- kyouzaiya-k
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後から割り込みすみません。 一応学校文法を専門とする者(学者じゃなく、生徒用の文法書などを執筆しているレベル)ですが、どう考えても、「更なる発展を目指し~」が文法的に間違っているとは思えません。 まず「発展」ですが、「伸びること。活躍すること」を意味する名詞です。 次に「更なる」ですが、これは連体詞・形容動詞の連体形のどちらと考えても、名詞(体言)である「発展」を修飾していると考えて、全く問題ありません。 そして、「更なる発展(=更に活躍すること)」を「目指す」、これも自然な表現です。 とはいえ文法は魔物。どこに落とし穴があるかも・・・。 できれば質問を閉じずに、先生の真意を確認した上で、そのご意見を、だれかに対するお礼か補足の中で発表していただきたく思います。(もちろん勝手な願いだと承知はしていますが。)
お礼
#6も含めて、ありがとうございました。
#1さん同様びみよー。^_^; 目指し→それを目標にし、進む。 さらなる発展→進んだ結果、更に発展した。 (進んだ結果) 1発KOを目指すのは良いですが、狙うのが良いかと。 勝利を目指すのも良いです。 1発KOの勝利を目指すのでは無く、狙うのが良いかと。^_^; 更に発展を目指すのが良いかと。 さらなる発展を目標にするのが良いと思います。 びみょー。^0^
お礼
ご回答、ありがとうございました。
その先生が「これは文法上誤り」とする根拠を知りたいものです。 「更なる」は文語形容動詞「更なり」の連体形と思われます。
お礼
ご回答ありがとうございました。
ビミョ~です(^_^; たしかに、「さらなる」は「さらに」の連用形なので、本来は修飾語として使うことはできません。文末に使います。 でも、この言葉を実際に文末に使ったらどうなるでしょう。 今後の発展を目指し、さらなる。 まぁ、例文なんでちょっとおかしいかもしれませんが、こっちの方が返って不自然ですよね。古文じゃないんだから(笑) それに第一、修飾語として使うことを認めていない辞書は、少なくとも俺はみたことがありません。 言葉狩りが大好きな人達の中には、「言葉の文法はその語源までさかのぼり、当初の形でのみ使うべきである」という考え方をする人もいます。 ですが、完全にこのルールに従って日本語を使うと、言葉が本来の存在意義である「コミュニケーションツール」としての役割を果たせなくなることも多く、俺はそのような考えが好きではありません。 ゆえに、俺はそういう表現はOKだと思います。 (まぁ、先生も半分冗談で言ったんじゃないかと思ってますけどね)
お礼
早速の回答、ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。少々難しかったですが、理解できました。