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なぜパンプキン爆弾は「ファットマン」の形だった?
アメリカが原爆投下実験に使った「パンプキン爆弾」はみな「ファットマン」形状だけだったのでしょうか。そうだとしたら、なぜ「リトルボーイ」型を作らなかったのでしょうか?
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>リトルボーイも大きさ的に前例がないような気がするのですが、これは無視できるということなんでしょうかね。 英軍の6t「トールボーイ」や10t「グランドスラム」という、リトルボーイより長く大きな爆弾は既に使用されていますので、やはりファットマンの極端に丸っこい形状のせいではないでしょうか。
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- LOBO
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・・・「パンプキン爆弾」は長崎型プルトニウム原爆の実物大模擬/通常爆弾であって、核爆発実験用ではありませんが。 中身は3t近いTNT爆薬か、原爆と同重量・同バランスのコンクリートなどのウェイトで、前例の無い形の爆弾投下実験のためにわざわざ作られた物です。TNT内蔵型が実に50発近くも日本に落とされ、投下デモンストレーションを兼ねたデータ取りを行いました。リトルボーイ型はごく少数ですし、前述のとおり形態が特殊なファットマンの投弾データ取りのためと思われます。
お礼
そうです。その投下実験用です。やはり形状がネックなのでしょうかね。
- moritan2
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広島型の原爆は核物質にウラン235を使います。ウラン235は砲弾型で確実に 爆発することが分かってたので、実験は必要ありませんでした。その代わりウランの濃縮が必要なので製造にコストがかかります。 一方長崎型の原爆はプルトニウムを使います。プルトニウムはウラン238のような非核分裂性の同位体がないので濃縮は必要ありませんが、核分裂性の同位体がいくつもありいます。厄介なことに同位体によって臨界質量がちがいます。その結果砲弾型だとすべての核物質が核分裂しないで一部だけ核分裂してしまうため、爆発のしかたが不安定であるといわれています。そのため、砲弾型よりさらに速いスピードで核物質を臨界に持っていく必要がありました。そのために考えられたのが爆縮で、密度の低い核物質の周りに爆薬を配置して同時に爆発させることにより、核物質を圧縮し臨界に至らせるというやりかたです。爆縮は周りの爆薬を同時に点火して均一に押しつぶすという難しい技術が必要でした。少しでもむらあったら爆縮ではなく吹く飛ばしてしまうことになります。そのために実験が必要でした。
お礼
そういう解説は読んだことがあります。
- m-jiro
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「パンプキン型」とは「長崎型」のことですね。このタイプは起爆が困難で、もし不発だった場合、ノウハウが日本に漏れるのを恐れて急遽「リトルボーイ型」を作ったということを聞いたことがあります。 「リトルボーイ型」は燃料(核物質)の量の割には爆発力が小さいのですが、確実に起爆します。おそらく品質が適当な核物質があればシロウトにも起爆が可能と思います。 その後の原爆はほぼすべてがファットマン型で、リトルボーイ型は広島を含め数発しかないはずです。
お礼
そういう解説は読んだことがあります。
- LOBO
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リトルボーイはまだ通常の大型爆弾に近い形状ですが、ファットマンは今までにない丸っこい異様な形状であり、弾道特性・慣性能率等が予想できなかったので、データ取りのためと思われます。
お礼
それが一番納得できるお考えですよね。しかし、リトルボーイも大きさ的に前例がないような気がするのですが、これは無視できるということなんでしょうかね。
お礼
そういうのがあるのですね。