絵画の鑑賞で大事なのは、その作品についての第一印象です。
まず予備知識をつける前に、じっくりと気になった絵と向き合うことです。そして自分なりに、専門的じゃなくてもいいので自分流の感想を頭の中で言ってみてください。
自分がその作品から何を感じたか、ということをよく思い巡らすことで本に書かれていることと別の視点を見つけることが出来ます。
とにかく絵画鑑賞には知識を超えた自分の見方を見つけることが一番大切です。最近はいろんな情報が流通していて有名作品について既に示された鑑賞法だけを頼りに見てしまう人が多いと思うのです。
しかしそれでは自分と絵画の間に交流がなくなって決まった見方しか出来なくなってしまいます。
絵画を見るとき、僕は題名も見ないでじっくり絵を見ます。
どんな絵具で描かれているか、どんな時代に描かれたのか、どんな人が描いたのか、どんな国で描かれたのか、作家の生活の背景にはどんな環境があったのか、など
いろいろ予想してみるのです。
そしてある程度予想したところで
題名や説明を見てみます。いわゆる答え合わせみたいに。
これを繰り返すことで鋭い目を持つことが出来ます。
そして作品の説明とどうレベルの見解ができたり、
説明に書かれている以上のことが読めたりしてきます。
「この解説は間違っているんじゃないか?」なんてことも
たまにありますよ。
いずれにしても画集で予備知識は身につきます。
そしてどんな絵があるのか画集で見ることも出来ます。
しかし、本来は、実際の絵画を見て感じることがとても大切。
その初心を忘れないで下さい。
見る人、見る人それぞれが、一生懸命見ることによって
芸術の感心が盛り上がり、文化の向上にもつながります。
しかし、あまり難しく考えず、楽しんで鑑賞してくださいね。
これらが絵を描く者、僕の願いです。
お礼
ありがとうございました。 ゆっくり、勉強してみたいとおもいます。