私見ですが、産業革命以後の資本主義(帝国主義)の膨張が行き場を失ったからだと思います。世界規模で、帝国主義バブルがはじけたためです。
16世紀以降、ヨーロッパ諸国は経済力と軍事力をミックスして、それ以外の諸国を植民地化して自国経済を発展させていきました、軍事力が伴いましたので、陰謀・強奪など当たり前の世界がすでにありました。
そしてそれを極力避けるために、各国は軍事同盟などで結びつき、いくつかの陣営に分かれていたのです。
第一世界大戦の発端はサラエボ事件です。しかしセルビア政府の陰謀を疑ったオーストリア・ハンガリー帝国は宣戦布告をして、戦争に突入していきます。ここまでは良くある小競り合いでしたが、地球上をヨーロッパ諸国がほぼ植民地化し、いくつかの同盟で成り立っていましたので、直接戦争を起こした国に対して同盟国が参戦し、また同盟国が参戦しという形で、全世界で戦争が起こってしまったのです。
第一大戦のあと、反省にたって国際連盟が作られましたが、第二次世界大戦が起こってしまいます。このとき戦争を起こした側にいたのが、ドイツ・イタリア・日本です。
これらの国の特徴は、遅れてきた帝国主義と言われるように、イギリス・フランスなどに比べて遅れて植民地化政策を取りましたので、政策的に行き詰っていました。
そして、第一次大戦後の軍縮計画でも、当時の大国であるイギリス・フランスなどに比べて一段低い能力しか認められなかったため、戦争を起こすことで逆転を狙ったのです。
このときに重要なのは、この時代までは戦争は勝てば利益が得られる。つまり戦勝は得だったのです。ですから、政治的な指導者は、常に戦争を起こすということを、ひとつの手段として捕らえていたのです。
第二次大戦中に、核兵器が発明され、また戦争の方法も連射砲・空爆・ロケットなどの大量破壊兵器を使用するようになり、兵士が戦争するだけでなく、背景にある軍需工場や働く民間人までも標的として狙いあうようになり、戦争に勝利しても、損失のほうが大きくなってしまったのが、現在まで第三次世界大戦の起こらない主な理由です。
その証拠に、勝てば利益のほうが大きい戦争(地域紛争)は未だに無くなりません。
お礼
とても詳しく説明して頂きうれしいです。ありがとうございます。