はっきり言って、大学院レベルになれば、文系・理系を問わず、高校レベルの数学は、何学でも使うでしょう。文系では、主に統計学で高校の数学を使いますね。
自分の思いつく範囲で書いてみます。
政治学:今の政策Xに賛成ですか?反対ですか?という簡単なアンケートをとることにしましょう。
国民全員に聞いて回るわけにはいきませんね。そういうわけで、国民のごく一部にランダムに聞いて回って、国民全体がどう思っているか知るわけです。新聞社などがやっている、電話調査というやつですね。
では、何人に聞けば、どれくらい正確な答えがでるのでしょう?10人では足りなそうですが、1000人では足りていそうですね。仮に、電話調査の結果が賛成P人、反対Q人だったとしましょう。
考え方としては、賛成を黒のボール、反対を白のボールとして、国民全員が、どちらかのボールを持っているものとします。今、国民全員からボールを集めて、黒ボール(賛成)A個、白ボール(反対)B個集まり、合計A+B個を袋の中に入れました。さて、袋の中からP+Q個のボールを取ってきたとき、電話調査と同じ黒(賛成)P個、白(反対)Q個になる確率はいくらでしょう?
・・・と考えます。
源氏物語の場合について質問されていましたね。源氏物語は、作者が紫式部とされていますが、実は、その一部の作者の文体が読むと違っていて、作者が別人なのではないかと言われています。
実は、文に出てくる助詞(「てにをは」とかですね)の数などは、話の内容と同時に個人の文体によっても大きく左右されることが、すでに作者のわかっている文章から知られています。そこで、例えば、文に出てくる助詞の数を全部数えて、「ての数」:「にの数」:「をの数」:「はの数」の比率などを比べてやることで、作者を特定するのに一役かえます。
もっとも、文章ですから、個人が意図的に文体をかえたのだ、と主張することもでき、この方法によって、作者が違いそうだ、とされた場合でも、真偽のほどはわからない、とされてしまうことが多いのですが。
比較言語学などでは、例えば、xx語とyy語が、どれくらい近いかを調べたいとします。基本的な単語(父、母など家族の単語、1~10までの数詞)などについて、xx語とyy語の双方についてリストアップして、一致している発音などをカウントしていきます。
たとえば、xx語とyy語が、数百年ぐらい前に別れた近い言語だったりすれば、全く関係ない言語だった場合と比較して、明確に一致している発音が多くなります。
英語は、ドイツ語やオランダ語に近いことがわかっています。また、フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語などの言語は、すべて、イエス・キリストがいた2000年前には、ラテン語という一つの言語であったことが(すでにいくつかの方言に別れていたようではありますが)わかっています。
お礼
授業で話題にするつもりはありません。 きかれたら分かりやすい範囲内で答えますけれど。 自分が知りたかっただけです。 それだけです。 数学を解くのは面白いけど、 いったいどんな所に応用されているのか 知りたかったのです。 生徒の為にではありません。 自分か数学に興味を持ち 数学に惹かれた私が 誰か皆さんに教えて欲しいと 思った事です。 ちなみに、中学教諭の経験(理科)もあり授業の導入・展開には自信があるんすよ。