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自由主義を人工妊娠中絶に当てはめるとき
ミルの説いた自由主義に立って人工妊娠中絶を「女性の自己決定」だとして論文を書こうと思っています。 自由主義では (1)判断能力を持った大人であれば (2)自分の生命、身体、財産に関して (3)他者危害を除いて (4)その決定が当人に不利益になることであっても (5)自己決定を下せる ことが謳われていますが、(4)の愚行権は、人工妊娠中絶では何に当たるのでしょうか? それとも、ここはあえて触れなくても良いのでしょうか? ぜひ教えていただきたいです。
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論文書くんだったら、もっと引いて妊娠中絶の問題点は何なのか(中絶に反対する人たちの意見を読むとわかりやすいと思いますが…。)?を考えてみる必要があるのではないでしょうか?その上で、問題点を解決するためには、こういう考え方が必要でこう考えれば問題は解決しますよということをミルを引用しながら説明すればいいのです。 で、その問題点は質問者さんが設定するものでありますから、愚行権に触れるようであればそのことに触れて論ずればいいのです。 でも、私自身は愚行権を論ずる前に、 ・判断能力持った大人の定義は? ・胎児は女性の生命、身体、財産なの? ・胎児は人間としての権利主体ではないのか? ・DNA鑑定などによって女性が、男女別で産み分けるための中絶、障害 児を選別するための中絶は本当に自己決定権で勝手に決めていいの か? というところはかなり、核心的な問題で中絶問題を考える上で必要になってくると思います。 あと、蛇足ですがミルの生きた時代想定していなかった医療技術の進化を無視してミルだけで論じてもいい論文にはならないと思います。帝王切開や、保育器などがなかった。それ以後の思想的な展開や、フェミニズムの流れなども追っていった方がよい気がします。 また、何かありましたら補足ください。回答します。
お礼
親切なアドバイスを下さってありがとうございます。 大変参考になりました。がんばってみます!