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発酵について
低分子発酵と高分子発酵の意味がよくわからないのですが、教えて下さい。
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- blackdragon
- ベストアンサー率35% (428/1222)
#2です。 少し補足します。 発酵とは、学術的には、生物がエネルギー生産のために行なう分解代謝のことを示し(*)、慣用的には、微生物の増殖を伴う人間に有用な変化のことを言い表す言葉として使われますね。 (*)酸素を用いない過程が多いですが、 酢酸発酵、クエン酸発酵 のように、酸素を用いる過程も発酵と呼ばれます。 (狭い定義では、無酸素状態での糖質の分解のみを指すようですが) そのような背景から、微生物が関わる人間に有用な物質変換を全て指す言葉として用いる人が、学術界にも出てきたようです。 (つまり、元の定義から外れる領域まで拡張された再定義) 例えば、微生物を使って、グルコースから機能性セルロースなどを生産する場合、「発酵生産」という言葉を使うことは、本来の「発酵」からは外れますが、微生物を培養して作り出すという共通点から、受け入れやすいととる人も多いでしょう そんななかで、元来の「発酵」とは違うものであるからこそ、あえて「高分子発酵」なる言葉を使っているのでしょう。(低分子発酵という言葉は、高分子発酵と言う言葉を使うときに、あえて通常の(通常にちかい)発酵を指す言葉として使うのでしょう。)。 とは言え、googleでも"高分子発酵"で検索すると(引用符で括ったフレーズ検索)、15件しかヒットしませんから、そのなかに大学の教科書・シラバスなどが含まれるとはいえ、一般(学術界でも)に通用する言葉とは言いがたいでしょう。 ですから、授業で先生が使ったり、教科書に書いてあったら、上記のように理解すればいいでしょうが、自ら無説明で使うことは控えた方がよさそうですね。
- of-ficious
- ベストアンサー率41% (24/58)
初めて聞きました。発酵と言うのは、微生物などが、酸素を用いないで、糖質やアミノ酸などを分解してエネルギーを取り出す、というのが定義ですから、高分子を産生することを発酵と言うのは、言葉の乱用で、おかしいと思います。ですから、高分子発酵と言うのは、デンプンなどを基質として発酵がおこなわれることを指し、低分子発酵とは、ぶどう糖など、低分子物質を基質として発酵がおこなわれることを意味するのだと思います。なお、酵素は必ずかかわるのですから、酵素がかかわるから、高分子発酵だというのはおかしいと思います。 また、高分子をつくることまで発酵に入れたら、無酸素状態における代謝全体を発酵と呼ぶことになり、定義がめちゃめちゃになります。そんな使い方をするべきではない、などと議論をするのはOK-WAVEの主旨に反するとは思いますが...。
- blackdragon
- ベストアンサー率35% (428/1222)
普通はあまり使われない言葉ですね。(初めて聞きました) 検索した範囲では、#1さんのおっしゃるような意味で使われているようです。 (低分子発酵は、必ずしも高分子=>低分子とは限らず、低分子=>別の低分子というものも含むはず。そもそも、低分子発酵という言葉自体、高分子発酵という言葉と対比させる形以外で使われることはまず無いと思います。) 高分子発酵では ・酵素 ・核酸 ・多糖類 などを生産するものが代表的なようです。 (トレハロースは低分子なので、高分子発酵ではないですね。)
- aka_tombo
- ベストアンサー率44% (87/196)
ちらっと検索した程度ですが、高分子物を基質に低分子物を生産するのが低分子発酵、その逆に低分子物から高分子物を生産するのが高分子発酵のようですね。 デンプンからグルコースを作るのが前者、単糖から多糖を作るのが後者と言う風に考えればよいかと思います。後者の発酵の例はすぐに思いつきませんが、酵素レベルだとグリコーゲンの合成とかDNAポリメラーゼですかね。あ、トレハロースは発酵で作っているかも知れません。