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古地磁気学の基本
古地磁気学を駆使してある地層の年代を特定することに、興味を持ちました。 どうしても合点が行かない部分があります。 (1)火山岩の熱残留磁気を調べ、偏角、伏角がわかればその石の場所が分かる(磁極に対して) というのと (2)偏角、伏角がわかれば、その時代の磁極位置の推定もできる。 というのがどうして両立できるのかが分かりません。 (1)は磁極に対する位置であって、その磁極が移動、逆転していくならば、地軸(北極、南極)に対する位置は特定できないんじゃないかと思うのですが。 (2)も(1)と同様に何か確定できるものを基準にしないと特定できないような気がするのですが。 当方、地学、地球物理に関してはほぼ素人です。 詳しい学問の説明は不要です。 大まかな、理屈が分かれば安心するのです。 よろしくお願いいたします。
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- Deerhunter
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質問者のご理解はもっともです。 地質学一般において、ある地域だけの層序(地層の重なりの順番)だけで年代が組み立てられているわけではなく、他のいくつもの地域を比較して成り立っています。 特に日本のような変動の激しく、過去にいろいろな地質学的運動がある地域では層序を組み立てるのは簡単ではありません。 大雑把に言えば大陸地域での安定した層序から標準となるような層序と化石や放射性年代からの年代をあわせて地質年表を作ります。このような地域には各地層ごとに地磁気の変化が記録されており(火山岩などある場合)、古地磁気の検討ははやはりこのような基準を元に組み立てられています。 もちろん地域的な検討でもある地質体内で相対運動が無いとすれば内部で地磁気がどのように変化したを見ることは可能です。 古地磁気については以下参照ください。
お礼
ありがとうございました。
補足
回答ありがとうございます。 私の質問が不明瞭な部分があり申し訳ありません。 私の問題意識の中心は 大規模な地殻(大陸)移動のある地球上において「ある地点が過去にどの場所にあったかを特定したい」 というものです。 大陸の移動がなければ、お示しいただいたURLの中の b.磁極の移動 項目の上の図で磁極の移動もすっきりわかるのですが、 実際には大規模な大陸移動があるわけですので、その場合に(同項目下の図)疑問が消えません。 この図そのものが過去の場所が判った前提での説明に見えます。 2億年前のX大陸とY大陸の場所が判らないので困っているのですが・・・・。 過去の場所の特定のために残留磁気を利用する(磁極の移動がなければ納得するが)という一方で、 磁極の移動の推定のために残留磁気を利用する(地殻、大陸の移動がなければ納得するが) という自己矛盾のような手法のような感じがしてすっきりしないということです。 なお、b.磁極の移動の項目下の図では、緑色の「2億年前のX大陸」と緑矢印の「Y大陸から求めた磁極の移動」の始点と終点、したがって青と赤の終点がミステークのように見えるのですが・・・・。 よければもう少し、補足していただけるとありがたいです。