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焼鈍し 焼きならし 焼戻しでつくるもの
焼入れは動力伝達軸、歯車、ベアリング、を作るそうです。 タイトルのものは何を作るときにやりますか?できれば具体的にコレってゆうのを教えてください。
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困り度2の「困ってます」となっていますので私の分かる範囲で答えさせていただきます。 まず、焼鈍しですが、これをするときはすでに焼きが入っているものを加工したいときに行います。 また、加工や焼入れによる内部ひずみ(内部応力)を除去するような時にも使います。 具体的に言うと焼きの入ったシャフトに穴を開けたい時や加工中に熱が加わり過ぎて焼きが入ってしまって加工しにくい時などです。 簡単に言うと鋼を『軟らかく』します。 焼きならしは鋼の組織の均一化を目的としたものです。 目的の温度に加熱した後おもに空気中で冷却します。 加熱して粗大化した結晶を戻したり、冷ました時の内部ひずみを取り除き、組織を均一にします。 例えば加熱して曲げた配管や鉄骨を焼きならします。 簡単に言うと鋼を『戻し』ます。 焼き戻しは焼入れをした鋼の硬さを用途に合わせて軟らかくする工程ですね。 目的の温度に加熱した後、水や油で冷やします。 この焼き戻しの温度によって鋼はさまざまな用途に使えます。 例えば刃物で言うと、ナイフや刀などは比較的低い温度で戻して硬さを持たせます。 反対にタガネや斧のような物は温度を高めにして粘り気を出して欠けないようにします。 したがって焼き戻しは『粘く』すると言えます。 ご質問にもありました動力伝達軸、歯車、ベアリングなどもすべて焼入れ後焼き戻しがされているのです。 焼入れにも無酸化焼き入れ・高周波焼入・真空熱焼き入れなど他にもいろいろあり、目的に応じて使い分けます。 加熱温度、時間や冷却時間などなど、さまざまな要素を調整しひとつの製品になるわけです。