- ベストアンサー
慶応と早稲田の文学部。どっちがいいか?
作家志望の浪人生です。質問はタイトルの通りなのですが、できればメリット、デメリット両方を具体的に説明してくださると、ありがたいです。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
他の学部ならいざ知らず、文学部に限定するなら早稲田でしょうね。教授のレベルも高いです。 ただし、と断りをいれて、ここからは「早稲田か慶應か」からは離れます。 そもそも文学部は「文学を勉強する」ための環境であって、「小説を書く」ためにある場ではありません。作家志望と文学部というのは、じつはあまり結びつかないんですよ。文学理論を理解することと(こういうことや現代思想をやりたいひとこそ本来文学部にぴったりなんです)、なにかを書くことはわけて考えなくてはならないんです。 文学部の創作コースにいたからといって、小説の書き方などは教えてもらえません。よい(悪い)小説とはなにかを勉強できるだけです。それを自分の小説にフィードバックできて初めて、作家を志望しながら文学部にいる意味があります。 とはいえ、書くことを課題として義務づける授業が多いことはたしかですから、そういう環境に身を置きたいのなら、文学部は悪い選択ではありません(早稲田出身の角田光代氏などは、もともとあった素養をそのようにして磨いて作家となったひとです)。 そのうえで、文学理論を勉強することが――つまりつまらない小説に(好き嫌いを超えた部分で)どんな論理的な欠陥があるのか、逆に名作はどんな要件を満たしているから名作なのかという眼を養うことが――、自分がよい小説を書くための最良の方法だと考えるなら、文学部は最適です。ただしそこでは、「あなたの書いたものには何の価値もない」と批判される可能性があるという覚悟が必要でしょう。 以上のようなことを踏まえて、文学部は地力をつけたいならメリットが大きく、書くスキルをとにかく身につけたいなら期待と現実のギャップが大きいという意味でデメリットが大きくなるのではないでしょうか。 それを理解した上でなお文学部を選択するのなら、最初に書いたとおり早稲田をおすすめします。 ―――――――――――――――――――――――― なにやら文学部自体について考えさせてしまったかもしれませんが、個人的には小説のことを知らない小説家(悲しいことにたくさんいます)の書くものがおもしろいとは思わないので、文学部で勉強することはおすすめです。 ただその場合、創作コースに行くよりは仏文学科などで勉強しつつ(そのほうが結果的に得るものが多いでしょうから)、小説は授業とは別に書いて教授に審査してもらう、などのほうがよいとは思います。 入試、あるいは創作と、がんばってください。
その他の回答 (2)
- choochootrain
- ベストアンサー率20% (13/64)
作家志望なら、日本大学芸術学部がいいと思いますよ。 吉本ばななも卒業生です。
お礼
参考になりました。日大も考慮に入れて勉強していきたいと思います。
早稲田文学は有名ですね。作家も多数輩出されて、今も作家志望の人は多いらしいです。 就職とかは変わらないと思います。
お礼
参考になりました。ありがとうございます。
お礼
たいへん具体的で詳しい意見ありがとうございます。やはり自分の理想と現実とには、かなりのギャップがあることを再認識しました。現代の思想に関しては、 養老さんの本(無思想の発見)を読んでから、興味があったことなので、それに関する本を多く読んで、自分なりの考えを作ってみようかと思います。