#2でsiegmundさんが書かれた定義
「点P(i),P(j),P(k)があり、
点P(i)からP(j)へのベクトルをrijと表す。」
を採用します。もし問題文を見て定義が違うようなら、読み替えてください。
また問題は「3次元直交座標系」で考えてよいと思われるので、その条件の元で考えていきます。
そこで、まず点P(i)の座標を(xi,yi,zi)と表すことにすると、内積およびベクトルの大きさの定義により、
(rij,rik)=(xj-xi)(xk-xi)+(yj-yi)(yk-yi)+(zj-zi)(zk-zi).....(1)
|rij|=√{(xj-xi)^2 + (yj-yi)^2 + (zj-zi)^2}.....(2)
となりますね。
これを用いて
Φ=cosΘi=f(xi,xj,xk,yi,yj,yk,zi,zj,zk)
と表すことができます。(関数fの具体的な形は定義式に実際に式(1)(2)を代入してみてください)
これより、P(i)でのΦの∇は、
∇Φ=(∇iΦ,∇jΦ,∇kΦ)
=(∂Φ/∂xi,∂Φ/∂yi,∂Φ/∂zi)
となりますね。
こいつをゴリゴリと計算する方法が、一番原始的ですが、確実です。
別解として、余弦定理
|rij|^2 + |rik|^2 - 2*(rij,rik) = |rjk|^2.....(3)
を用いると、
Φ = cosΘi
= (1/2)*{|rij|/|rik| + |rik|/|rij| - |rjk|^2/|rij||rik|}.....(4)
となります。
ここで
∂|rij|/∂xi = (xi-xj)/|rij|.....(5)
(これは式(2)を使って実際にやってみてください)
∂(1/|rij|)/∂xi = (∂(1/|rij|)/∂|rij|)*(∂|rij|/∂xi)
= - (xi-xj)/(|rij|^3).....(6)
(これは式(5)を使って実際にやってみてください)
を用いて計算をすすめていくと、
∂Φ/∂xi = {(rji,rjk)/|rij||rik|}*{(xi-xj)/|rij|^2}
+ {(rki,rkj)/|rij||rik|}*{(xi-xk)/|rik|^2}.....(7)
となるので、まとめると、
∇Φ = {(rji,rjk)/|rij||rik|}*{rji/|rij|^2}
+ {(rki,rkj)/|rij||rik|}*{rki/|rik|^2}.....(8)
となりました。
(最後がちゃんとベクトルになってるのを確認してください。もしわからないようなら、また補足してください。)
お礼
かなり細かいところまでの説明までいただきありがとうございました。 かなり悩んでいたので少し落ち着きました。 またわからないところが出てきましたら質問しますのでそのときはまたよろしくお願いします。 ありがとうございました。