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大恐慌やバブル崩壊時に儲けた人はいるんですか?
大学生です。大学でトレードオフの概念について教えてもらいました。 考えたのですが、経済学の前提がトレードオフであるならば「誰かが幸せになれば誰かが不幸になる。」という考えが思い浮かびました。 そこで戦前の大恐慌や90年代のバブル崩壊時に多くの人が損をしたということについては裏を返すと、少ない人が大もうけしたと考えてよいのでしょうか? また儲けた人がいたのであればどのような人が儲けたのでしょうか?
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双曲線上というのは,マクロ的な話で, もちろん,個人であれば,ミクロ的に直線状でもトレードオフは成立します. ここでの議論は,国全体での議論なので,その直線をすべて加重平均して∞まで足すと,双曲線の形に近づきます. B=X+Yですから,B=1000円であれば, Xを600円で使い果たせば,Yは400円分しかのこりません. Xを増やせば,Yは減る.逆も然り. パイが少なくなるのは,そのBが500円となる場合です.不況でボーナスが減ったりした場合でしょう. パイが少なくなるのは,付加価値を踏み出せなくなったからです.すなわち,作ったものが売れないからです.企業の収益が減ると,将来収益の指標である株価は下がります.さらに,倒産すれば,株価はゼロになります.有から無とはこういうことでしょう. ゼロになれば,企業に勤めていたひとは,失業し,株を購入していた人は損をし,企業からの所得はマクロ経済から消え,本来その所得で消費をしようとしていたお店の売り上げは減ります. もちろん,誰かは不況に乗じて得をしていることは当たり前ですが,それは少なくなったパイを奪い合っただけの話というわけです. 質問者さんの損をしたひとの分だけ,だれかが得をしているわけではないのです. 無から有は,マクロ経済学で考えれば,付加価値の創造ですから,説明することもないでしょう.
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- kakusuke
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#1です。 経済学的トレードオフの概念ですが、 n財モデルでのトレードオフは 各種制約線上での外生変数の組み合わせです。 ということは A=Y/Xだけではなく、 需要量を算出するために用いる Y=P1・X1+P2・X2+…+Pn・Xn ※Y…所得、Pn…第n財の価格、Xn…第n財の数量 という予算制約線の場合だと、 n次元ですが、直線になりますし、 1次同次の生産可能曲線 Y=rK^α+wL^(1-α) ※Y…生産量、r…レンタルプライス、K…資本量、w…賃金、L…労働量、α…同次係数 は、原点に対して凹な曲線となります。 上記のようにいろいろな形状の曲線ですが、 左辺(内生変数)の値を変えないように右辺(外生変数)の組み合わせを変えることを、 トレードオフと呼びます。 つぎに、景気についての話です。 用語として、好景気、不景気、恐慌というものがありますが、 意味として、 好景気…社会全体の経済状態が良好で、取引が盛んに行われ、金まわりがよいこと。景気がよいこと。好況。 不景気…社会全体の経済状態に活気がないこと。景気が悪いこと。また、そのさま。不況。 恐慌…景気変動の後退局面で、需要の急速な低下、商品の過剰、物価の下落、信用関係麻痺(まひ)、企業倒産、失業が急激かつ大規模に生じ、一時的に経済活動全体が麻痺すること。経済恐慌。パニック。 つまり、景気とは社会全体の経済活動の水準の良し悪しのことです。 不景気だろうと、恐慌だろうと、経済活動が行われているので、 トレードオフは発生します。 だから、もうけている人もいれば、もうけない人もいるということです。 景気変動の大きい経済活動地域(国・地域)で好景気時に儲けを出して、 不景気になる前に景気変動の小さい経済活動地域に移動し、 儲けをそのまま、保持した人という意味で、 私は大橋巨泉を挙げたのですが、 正直、トレードオフとはあまり関係ないと思います。
- iwow
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なにか誤解していませんか? トレードオフは,双曲線上の話で,つまり,A=X/Yで,Aが一定の話です.Xが増えれば,トレードオフで,Yが低下するという単純な話です. 大恐慌やリセッション時で,なぜ問題であるかは,パイが少なくなるからです.つまり,Aが小さくなるからです.少なくなったパイを奪い合うのですが,それは,好況時やバブル期と変わりはないです. いま,経済が回復基調にあると言われますが,小泉改革で所得格差が増幅してきたと言われてますね. それは,そのAが増加基調でありつつ,Xの勝ち組が,Yの負け組みの取り分を奪っているということですから,不況とか大恐慌とか関係ないのは,お分かりでしょうか? 大恐慌などが問題であるのは,本来得られたであろう富がみな消えることです. 一見,得したであろう人も,本来ならばもっと得たであろう富をなくしてるわけですから,損しているんです(機会費用). 株価が大暴落するときに,空売りで利益をうることはできますが,この儲けた人がいるから,だれかが,損しているという単純な話ではないですよね. ちなみに,それに関連して,先物市場は,直物取引で需要と供給が一致していないから,その超過需要や超過供給を,投機家が儲けることができると思って仕掛けているだけです.この人たちが儲かったからといって,誰かが損しているわけではありません. もっと,勉強しましょう.
補足
回答ありがとうございます。勉強不足を重々承知で、改めて質問させていただきたいのですが、私が習った授業ではy=-x+b y=服 x=CD b=所持金(定数) という設定で、所持金を限度まで使うとき(直線上のとき)は服を一単位多く買うとCDを一単位あきらめなければならないというふうに習ったので、」つまり何かを得る(誰かが得をする)ためには何かを失う(誰かが損をする)というような考えがひらめいたのですがこの考えだとトレードオフの式は双曲線にはならないと思うんですが、この考えは間違っているのでしょうか? それから >大恐慌やリセッション時で,なぜ問題であるかは,パイ が少なくなるからです と書かれていますが、パイが少なくなるということは有→無が発生するような感じがして納得があまりいきません。もしそうであるならば、パイが大きくなるときは無→有が発生するということになるのでしょうか?もう一度、詳しく教えていただければ幸いです。
- phj
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動乱期に、大もうけをする人は必ずいます。 日本では、西武グループの堤 康次郎氏が有名でしょう。 彼は関東大震災の後に東京の土地を買い始め、太平洋戦争中も、自宅に防空壕を掘り空襲中に土地を買いあさって、グループの基礎を固めたそうです。 また戦後の混乱期も皇室が放出した土地を買って、ホテルを建てました。 またバブルが弾けた後、一番得をしたのは海外のファンドと、そのお金を運用できる日本人です。日本の株はポテンシャルがあるのに、バブルの崩壊で不当に低く見積もられているということに目をつけた人々(つまりあの時期に、日本の将来性に疑問を抱かなかった人々)がその後、大きな利益を手にしました。 リスクが大きいものは、成功すればリターンが大きいのです。
お礼
回答ありがとうございます。西武グループの堤帝国についてはお金に対する執着心に驚かされるばかりです。堤康次郎氏が国会議員で議長まで務めた人であることを考えると、政治とカネは切っても切れない関係なんだと思いました。
- FMVNB50GJ
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参考になるかわかりませんが。 「戦前の大恐慌や90年代のバブル崩壊時」にすべての投資家が損をしたと考えられるでしょうか? しかしまあ、奇妙なものですね。 貨幣形態は、社会的に認められた債権・債務の、たとえば、国債のように、損と得を市場化できるのですから。
お礼
回答ありがとうございます。私も実態が存在しないデリバティブ取引等の金融商品に一種の奇妙さを感じます。まあ、あまり詳しくないからだとも思いますが…。
- code1134
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http://www.uraken.net/rekishi/reki-ame03.html 上記のHPでも触れられていますが、大恐慌後のニューディール政策の中核の1つに"失業救済"が含まれています。 そして、自明の事とは言え、救済するからには対象者数etcの精確な数値の迅速な把握が必要であり、その時、大活躍した機器の1つに"パンチカード"が含まれるのです。 当時のパンチカードに携わっていたCTRなる会社があった訳ですが、この会社こそ(PCの普及で影が薄れた感があるにせよ)一時期コンピューターの代名詞とすらなっていた、IBMの前身なのです。 ですから、大恐慌後の政策を商機として掴み、ハイテク(IT)企業の雄として、存立し続けている・・と考えを及ばすなら、IBMも(その草創期とは言え)大恐慌の恩恵を受けた、と言う解釈も成立つ気がしますけど、如何なものでしょうか?
お礼
回答、ありがとうございます。IBMが大恐慌時に急成長した企業とは知りませんでした。現在はIT関連の企業ではあるみたいですが、始めは身近な機器を取り扱っていたんですね。
- kakusuke
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大恐慌や、バブル崩壊時に何が起きたかを考えてください。 答えは「貨幣価値・市場価格が下がった」です。 ということは、 「貨幣価値・市場価格が下がる」前に 売り抜けた人だけが、もうけたということです。 バブル崩壊時だったら、 大橋巨泉みたいな人でしょう…。
お礼
回答ありがとうございます。バブル崩壊時はまだ小さく、どんな状況であったかはわからなかったので回答、参考になりました。
お礼
回答ありがとうございます。ミクロとマクロの話を混同してしまっていたようです。今回、質問したおかげで少しは経済に詳しくなったような気がします。