#1です。ご返答を拝見しました。
なるほど。生命活動がポイントですね。
子孫を残し、特有の形状を発生させ続けることは勿論ですが、
思考、個性、文化、等々の人間の生命活動は、確かにエントロピーを減少させています。
その代わり、脳によってエネルギーが消費されています。さらには、脳が命令する体の動きや機械の動きがそれ以上にエネルギーを消費します。
本棚の本を整理するのも同様。
住居で、リビングとトイレと風呂場を分けているのも同様ですね・・・
・・・って、挙げてたら切りが無いですね。(笑)
コンピュータも電力を消費してエントロピーを減少させることが出来ますね。
以上のエネルギーは、原子力という例外を除けば、元をたどれば殆ど太陽の核融合エネルギーからもたらされるものなので、エネルギー保存自体は成り立っています。
しかし、ここで「核融合」および「原子力」に注目してください。
核融合では、水素と水素が核融合して、段々ヘリウムだらけに近づいていきます。
原子力では、ウラン235や、プルサーマルの場合は、ウラン238から生まれたプルトニウム238が核分裂して、鉄ぐらいの安定な元素に収束していきます。
さらには、恒星の末期では、粒子がばらばらになったりします。
かなり説明をはしょったかもしれませんが、
つまり、全体としてみれば、時間が進むにつれてエントロピーが減少しているわけではないんです。
ちなみに、
地球のシステムをマクロ的に見たとき、例えば、太陽光、海の水、森林、地球の運動(大陸運動、自転、地殻運動、コアの運動など)、等々ありますが、
あるセミナーで、講師の方(お名前失念。たしかNHKとかに頻繁に出演していた有名なお方)が、講義の最後に興味深いことをおっしゃっていました。
人口が億単位になった頃から、地球のシステムには、「人類」という系が非常に大きなウェイトを占めているんだそうです。
オゾンホールなんぞ、まだ可愛いもんです。
そしてまた、その「人類」という系自体が「安定な系」であるか否かについて科学的に考える必要があるらしいんです。
もしも「安定」で無ければ、地球の寿命なんぞ待つことなく、その前に、奈落の底に落ちます。
そんなことが、いつか起きちゃうんでしょうか・・・
お礼
ありがとうございます. お礼の返事が遅れてすみませんでした. 同じ状態でも捉え方によってエントロピーが増大したとか減少したと考えることができたら、エントロピーという物理量は不完全な概念だと思います.