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結局、リスク管理って?
株式だけに限ったことではありませんが、よく「リスク管理が大切」といわれますが、その実体が語られることがありません。 結局、「リスク管理」って何をすることなんでしょうか?(いろいろな意味があると思いますが)
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株の取引におけるリスクとは、お金が無くなる可能性のことです。 リスク管理以前に、資金がなくなることに対する覚悟が必要です。 それが100万円だという人にとっては、100万円無くなったところがゲームオーバー水準になりますから、100万円無くならないように損失の発生傾向をコントロールすることが、リスク管理ということになります。 例えば単一銘柄で1000万円のポジションを取ると、たった10%の下落でゲームオーバーですから、そういうポジションを取らない。 価格変動に相関性の薄い金融資産に分散投資するというのも方法の一つですし、単に100万円以上のポジションを取らないというのも方法の一つです。ポジションサイズはさておいて、1回の取引で許容する損失額を10万円までと決めておくなんていうのもリスク管理の方法の一つです。
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- hossyou
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>では、質問を変えさせていただいて、現代ポートッフォリオ理論以外になにか、比較的有益な理論(金融高額)やストラテージというのはあるのでしょうか? VARという考え方も実務で取り入れられています。 また、MPTに関しては、バーラモデルなどのリスク管理ツールを用いて、具体的な数値でリスクを把握しています。 VAR http://www.azsa.or.jp/b_info/keyword/r_var.html リスク管理ツール http://www.barra.com/jp/products/je3_34.pdf
お礼
ありがとうございます。 ちょっと難しいですが、まさに私が求めていた回答ずばりのうちの1つですね。ありがとうございます!
- pastorius
- ベストアンサー率48% (538/1110)
ご回答が遅くなりました。 # では、質問を変えさせていただいて、現代ポートッフォリオ理論以外になにか、比較的有益な理論(金融高額)やストラテージというのはあるのでしょうか? うーんうーんと呻吟してましたが、すみません、わかりません。 現代ポートフォリオ理論自体をよく知りません。有効フロンティアとかって言葉もよく存じません。経済学も金融工学も勉強したことがありません。 そこでツン読になっていたバーンスタイン「リスク」をめくってみると、15章にポートフォリオ理論の沿革みたいなことが書いてあったので関心を寄せて読んでみましたが、ぼくにはやはり違和感がありました。 この違和感は、ぼくが前提とする主体として一般の個人投資家を想定していることに起因すると思います。 投資資金が500万円という投資家にとっては、ニコンを1000株買うと200万円以上必要ですという現実を前にしたとき、アセットアロケーションもへったくれも無いってことになります。 それならETFを買えばいいじゃないかという結論は、投資資金が1億万円以上無い人は個別株投資なんかするもんじゃないというのと同じです。そういう考え方も間違いだとは思いませんが、ぼくは100万円ぐらいの損失許容資金がある人だったら相場は張れると考えています。 揚げ足を取ろうというわけでは無いのですが、やはり「なにか、比較的有益な理論」という場合に、誰にとって、という主体の定義が必要となるのです。 機関投資家にとっての有効な理論というものは、考えたことも無いのでノーアイデアです。 数千万円ぐらいまでの資金の運用に使えるかなというストラテジーはあって現に活用していますが、メシの種なので公表できません。数千万円ぐらいまでということは、でっかい資金に参入されると無効になってしまうという意味なので。 ぼくにとって相場というのは、そういうストラテジーを探すことです。それは儲けるためのストラテジーなんですが、リスクマネジメントのルールは当然に必ず内包されています。バックテストなんかでエクイティカーブを作ってみて、それについては収益率だけじゃなくてボラティリティとかMAXドローダウンなんてのは確認します。 このとき、ボラを小さくしたりドローダウンを抑えたりする試みはするわけですが、具体的な取引のうちその部分を意識して行う取引部分がいわゆるリスクマネジメント部分だとすると、やはりその態様は様々であって一般論としてどれが正しいというものでも無いです。抽象するなら最初に書いたように分散するか取引サイズを小さくするか発生損益ベースで制限をかけるかのどれかです。敢えて付け加えるなら、何もしないという不作為の積極的な選択も重要です。それにしてもやっぱり特に目新しいアイデアは無いです。
お礼
すばらしいご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 ありがとうございます。 まさにごもっともです。私の考えが足らないところをズバリと指摘くださり、とても勉強になります!ありがとうございます。そうですよね。100万運用したい人と、1億円運用したい人ではストラテージが変わってきますよね。 そしてポートフォリオ理論がそこまで資金だといっているのは知りませんでした。私は投信でやっているからうまく機能していたのですね。 そして本のご紹介もありがとうございました。とても参考になりました。 私も現代ポートフォリオ理論を詳しく勉強したわけではないのですが、この理論により5年以上、投信を運用しておりますが、ほぼ完全ほったらかしですばらしい成績を納めている(といっても年利10~20%程度ですが。値動きも気にならないので、ストレスも感じませんし、あくまでほったらかしでこの成績はすばらしいということです)のに感動し、他にもどのような理論があるのか関心を持ったのです。 このトピックをお読みいただいている方へ、参考までに、使用しているのは「相関係数」のみです。かなり簡易にやっています。 金融商品は株式、債権、不動産、三資産の投信です。投資費用は数百万円です。これらを相関係数が小さくなるように組み合わせて、いまのところとてもよく機能しています。よろしければどうぞ。 それにしても大変すばらしいご回答ありがとうございました。pastoriusさんがどんな方かとても興味を持ってしまいました。(^_^;)お名前もベーシストから来ているのでしょうか。私もベーシストなので。
#3です、補足です。 >どのような考え根拠に銘柄を選択し、どのような比率で分散しますか? >また、どのようにリスクが下がっていることを確認しますか? 基本的には銘柄選択については業種分散を考えます。 比率については、目的にもよるので、一概には言えませんが、お金に余裕があればTOPIXの時価総額の大きい業種の比率を高くし、時価総額の低い業種の比率を低くすればETFよりも格安なコストでインデックスに連動できます。 こうする事で、その銘柄特有のリスクを打ち消す事ができますので、企業倒産や粉飾決算の影響を無視できるようになるのです。 つまり、最後に残るリスクは市場全体が上下するリスクだけになるのです。 更に世界の株式に分散すれば、もっと収益のブレを少なくできますが、やはり市場全体が上下するリスクは残ります。 もっと少額で手軽にに行いたいのならば各国の株式連動ETFを購入すれば簡単です。 ただ比率については、目的に応じて変えて行くと思いますので、例えば株主優待に興味のある人は、株主優待企業の比率が高くなるので、そのポートフォリオでは、どんなリスク要因が大きいかを考えて、そのリスクを打ち消せるような銘柄(非優待銘柄含めて)を購入する事になるのです。 例えば、株主優待の魅力的な外食産業ならば地震に弱いので、地震が起きた時に値上りが期待できる業種に分散するのです。
お礼
ありがとうございます。 質問に「主体」がなかったようなので、質問が悪いのですが、揚げ足を取るつもりなのではないのですが、同じ質問になってしまうのですよね。 考え方はわかりますし、話も納得いっています。 うまく説明できないのですが、これらの考え方の根拠になる数学的、統計学的説明とでもいうのですかね。それが知りたいという質問でした。 すみません。ありがとうございました。
- pastorius
- ベストアンサー率48% (538/1110)
リスク関係の本や相場の本でリスクについて書いてる部分などははぼくもいろいろ見たんですが、結論すると、各論レベルではどのような方法もあり得るようだという感想です。 それは、取引の手法に様々なものがあるということに起因します。 例えば。 或る売買シグナルで買って、10ポイント上がったら利食い、10ポイント下がったら損切りすると、65%の勝率が見込まれるとします。 このストラテジーを実行するとき、リスク管理なんていうのは、10ポイントで損切りするということと、どれだけのポジションサイズにするかを決めるということだけなんです。それ以上の複雑性は必要ありません。 もしかすると利食いを5ポイント、損切りを15ポイントにして勝率を高める方が効率がいいかもしれません。しかしそれは、そのストラテジーのデータを検証した結果として、各論として出てくる、そのストラテジーにとっての絶対的な答えでしかありません。一般論として論じることはできないのです。別のストラテジーでは損切りを5ポイント、利食いを15ポイントにした方が有効かもしれない。 そして当然ですが、こういったストラテジーにとっては、相関性の薄い複数銘柄に分散投資するなんていうのは全く意味が無いことです。 ストラテジーは儲ける手法であり且つリスク管理する手法です。この二つ不可分なものであって、リスク管理部分だけを取り出して論じようとすると、抽象論のようなものにしかなり得ません。 言い方を変えると、「さらに奥が深い」部分は、まず具体的なストラテジーがあった上でなければ論じられないです。同じ株式取引でも個々のストラテジーによってリスクが違うわけですから。
お礼
pastoriusさん、ご回答ありがとうございます。 お見事です。 とてもわかりやすかったです。 私が一般論を前提としているので、一般的な海洋となってしまうわけですね。 そのことがわかっただけでもとてもよかったです。 たとえば、トレードでなく資産運用という視点になりますが、現代ポートフォリオ理論で言えば、リスク管理の手法は、分散投資ですね。そして、その分散投資の手法として、標準偏差と相関係数を元に、有効フロンティア上で、効用が最大になるように商品(銘柄)を組み込むわけですね。このような具体的な答えが出てくるのはあくまで現代ポートフォリオ理論という前提があっての答えとなりますね。まさにその通りですね。 では、質問を変えさせていただいて、現代ポートッフォリオ理論以外になにか、比較的有益な理論(金融高額)やストラテージというのはあるのでしょうか? 何か面白いものがあれば、現代ポートフォリオ理論以外にも学んでいきたいので。
- garnetscrein
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「その身に降りかかる災いの降りかかる割合を操作する」とでも。 道を歩いて、犬のウンチを踏むというリスクを避けることから始まり・・・ 事故に遭う確率、会社の待遇に関するもの・・・・ 保険業の勧誘とかで言われるものは、 病気などで給与などの収入が途絶えるリスクを避けるための勧誘。 車などの保険については、 自己により起きる支出を減らすために。 投資で言えば、 お金が減ることを避けるための措置。 ただ、子の投資のリスク管理については、全て自己責任で終わってしまうため適切なものが無いです。 よく言われるのが、 トータルゼロになるように組めば損しないといわれてます。 どういう意味かといえば、株で儲けても、それと相殺して増減率が0になる投資商品を組み込むというもの。 簡単に言うなら、 現物保有株を空売りする。 とか。(若干異なるけどこんな感じ) いろんな組み合わせの投資信託をいくつかかって勉強してみてください。 かなり誤差が生じるのが判りますよ
お礼
ご回答ありがとうございます。 現代ポートフォリオ理論ですね。 ありがとうございます。
>のロスカットライン設定の考え方等についてです。 いかがでしょうか? これは林輝太郎さんもおっしゃっていますが、一万円とかの値幅でとるか、10%下落とかの比率でとるか、それは個人の「好み」によると。コロ朝の見方の源太さんなどは総投資額が決めた以上になったら手仕舞うとか・・・。 人それぞれ資金量も違えば、相場を見られるとか見られないとか、環境が違うので一概にこれが正しいとは言えないんでしょう。また相場の状況によっても臨機応変が求められます。 これは相場を実際にやってるとよくわかるのですが、計算通りにいかない、評論家、教授のいうことは当たらない、あるいは下がり出した時に生半可な理論では信じきれない、ということが身にしみているからだと思います。 相場を張る理由は「稼ぐ」ためであって、理論の正当性を証明するためではないと。 ランダムウォーカーではないですけど、計算し尽くしてたとえ成功したとしてもそれは「たまたま」であると。その計算が間違っていたら、むしろ取り返しのつかない致命傷をおってしまう。 そういう意味では最大のリスク管理はいかに退場せずにいられるかということでしょうね。 相場でご飯を食べている人がしていることは、試し玉を入れて、あとは相場の波を感じる。そのために手書きでグラフを書いたり、場帖をつけることぐらい。それは言ってみれば職人技といわれる世界なんでしょう。 もちろん細かい計算をしてらっしゃる方もいるんでしょうが、乱暴な言い方をすると、それはあくまで自分が納得して、自信をもってトレードするための方便であって、ホントに上手く行くかどうかはやはり五分五分であると思います。 そこで自分にできることは、損きりと建て玉になるわけですが、単純に利益を1万円、損きりを5千円にすると利益は出続けるわけです。 「稼ぐ」ことが目的であれば、売買方法は「簡単なほうがミスが少ない」わけで、難しい理論は必要なくなります。 また慣れが習熟を産み勘も養えると。 もちろん理論が役に立たないわけではなく、できる方はどんどんやって 私も教えてほしいわけですがw、私の能力や資金量でその方法がうまくいくかどうかは別問題です。 結局、自分にあったやり方でやるしかないということではじめに戻ってしまうのですが・・・・
お礼
ご回答ありがとうございます。 bogyluckyさんは結構な経験者のようですね。 「乱暴な言い方をすると、それはあくまで自分が納得して、自信をもってトレードするための方便であって」を読んでそう思いました。結局相場は、言ってしまえば、自分を信じられるか信じられないかだと思っています。 その前提で、理論も100%信用するわけでないし、いわば大雑把な理論=考え方を知りたいのですよね。
リスクとは「予定通りにならない可能性」と考えてください。 例えば、株価が下落する事も、株価が上昇する事もリスクです。 もっと、詳しく述べれば株式のリスクは価格変動の大きさと考えれば良いのです(株価変動リスク)。 又、会社が倒産するリスク(信用リスク)もあります。 では、リスク管理は?(ちょっと表現がおかしいですが) 自分の希望するリターンを得る為に、リターンを伴う適切なリスクを取りながら、不必要なリスクを排除する為にポートフォリオを管理する事。 かなり長い説明ですが『 』の部分に注目してください。 例えば、自動車株、外食産業を買ったとします。 自動車株は為替リスクが付きまといますので、円高時は為替差損により収益が落ちます。 外食産業は株主優待利回りが高い銘柄が多く魅力的ですが、地震リスクの影響が寛大です。 しかし、見方を変えれば自動車株は海外にも生産拠点を持っている他、国内工場も分散されているので、地震の影響は外食産業ほどではありません。 一方、外食産業は円高で海外の食材を安く仕入れるメリットがあります。 例えば、豪州産、米国産(今は・・・だけど)の牛肉などです。 地震リスク、為替リスクは収益を生みませんが、複数の業種を組み合わせれば、これらのリスクを低減できます『不必要なリスクを排除』。 そして、株式は市場全体が下がるリスクがあります。 しかし、これに伴うリスクプレミアムによって、長期的には株式投資は大きな収益をもたらすのです『リターンを伴う適切なリスクを取りながら』。 リターンをコントロールする為に、必要リターンが取れれば、それ以上のリスクを取らなくても良いので、資産の残りをMMF(短期の定期預金)にして、『自分の希望するリターンを得る』ポートフォリオを作ります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ちょっと質問の仕方が悪かったようですね。 おっしゃってることはすごくよく聞くし、すごくよくわかるんです。ぜひその先を知りたいのです。 たとえば「複数の業種を組み合わせれば、これらのリスクを低減できます」というお話がありますが、どのような考え根拠に銘柄を選択し、どのような比率で分散しますか?また、どのようにリスクが下がっていることを確認しますか?
株でいえば、資金管理の意味合いが一番強いでしょうね。余剰資金で投資する、全力買いしない、分散投資する、ナンピンするのか、損きりするのか、そのラインは?など。 後はネット株の場合などはPC環境やシステムの安定などもリスクに含まれるでしょう。携帯でも取引できるところにしておくとか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いろいろキーワードをいただけましたありがとうございます。 そうです。その先についてです。 分散投資といってもどんな指標で行うのか――これについては自分なりの指標をもっていますが。(相関係数) そのロスカットライン設定の考え方等についてです。 いかがでしょうか?
お礼
pastoriusさん、ご回答ありがとうございます。 一度、他で質問してみたのですが、満足行く答えは変えてきませんでした。 いままでで一番、明確な答えをいただいた気がします。 そして、まさにリスク管理を的確にわかりやすく教えてくださっていますね。何か1つわかったような気がします。ありがとうございます。 そこで、リスク管理というくらいだから、さらに奥が深いはずです。さらに学びたいのですが、何かよいソースご存知の方いらっしゃらないでしょうか? たとえば分散投資で言えば、相関指数を利用して管理する等がありますよね。これでも浅いと思いますがもう少し学びたいと思っています。 よろしくお願い致します。