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シュリーマンの学習法
シュリーマンの外国語学習のなかで 「決して翻訳しない」 という項目がありますが、なぜ翻訳してはいけないのでしょうか? これで外国語が分かるようになりますか? (もちろんシュリーマンは他に音読や作文もしてましたが)
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- jayoosan
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19世紀末に日本に来た英国人アーネスト・サトーは、単語などを日本人から学んでいき、自分で9ヶ月で日本語が話せるようになったといわれています。 9ヶ月は大げさとしても、のちに通訳としての役割を何度も担っているので、会話として成立していたのでしょう。 その頃は日本語の文法書も彼の手元にはなかったと想像できますし、海外発行の辞書くらいはあったかもしれませんが、細かい日本語のイディオム(慣用的表現)などは、日本人からそのまま吸収していったようです。 つまりここでは彼の中で日本語を覚えるときに当初は英語で考えたかもしれませんが、すべてを翻訳する間もなく、日常でつかわれるイディオム(慣用表現)がどんどん身に染みていった可能性はあります。 アフリカや孤島などの原住民の世界に1人とりのこされて、その地域の言葉を話せるようになった外国人も、このような直接イディオムをみにつけた可能性はあると思いますし、かなり昔未開の中国に取り残された白人が、40年後にみつかったとき自国語を忘れて中国語しかはなせなくなっていた、という話もあります。 ですので頭の中で翻訳しない、翻訳して考えずに言語が身につく、ということはあるのでしょう。 逆にここの掲示板でも、翻訳(trans)して考えているから、多くの日本人が理解できない英単語とイディオムがいくつもあると思います。 have, make, as, などの用法です。 とくにhaveの用法は、haveを日本語訳で考えてしまうと、「持つ」「食べる」以外にも沢山の意味があり、さらに have+過去分詞の完了形や、have gotの用法などは、翻訳して考えると理解に到達しません。完了形の質問が、いかに多いことか。 ですので、初期の学習から自分の言語で考えるなという意味ではなく、実際の会話で使われる生きた言語としては、「自国語に置き換えて考えない」というのは理解できます。
私は先の方々の回答や考えとは一寸違います。母語でない言語を習得する際、全く母語を介さずには外国語を”ゼロ”から習得することは出来ないと思います。何か単語を覚えるのにも、既に知っている母語での 呼び方を知らないものなら別ですけど、大体は知っている母語と関連させているはずです。もし全く翻訳なしでと言うならば、既に開国語ではなく母語と同等かほぼ同じレベルに身に付けた言語と呼ぶべきでしょう。しかし、そこまでに習得するのは、大人になってからは略不可能でしょう。シュリーマンは極短時間で外国語を習得し複数使いこなしたと 自伝や色々な本で言われておりますが、その点にも疑問を持っております。かなりオーバーな評価では、西ヨーロッパの人で2~3ヶ国語をかなりの程度使う人はそんなに珍しいことではありません。それでも、母語以外の言葉は最初は母語を頼りに習得し、その影響から逃れることは出来ないと思います。英語を私たちが読む場合、必ずしも日本語の文章の順番に並び替えて理解している訳ではありません。 私が学生時代下級生で日本語とドイツ語を同等程度に使う人が居りました。その人に質問したところ、日本語からドイツ語、ドイツ語から日本語へ切り替えるとき、”一瞬頭を切り替えないと” と言っておりました。彼の場合は、初めに覚えたのはドイツ語で日本語はその後に覚えたそうです。学校は日本の学校だけだと思います。彼はいわゆるバイリンガルだったと思います。彼のような場合は、ドイツ語を話し、読んだりする時に、また日本語を話す時、読む時に翻訳はしていない筈です。従って、バイリンガルとか複数の言語を母語としない限り翻訳しないで理解できるのは、ある程度内容の簡単な、入り組んでいない内容に限られるはずです。よく理解できる人は習得したレベルがそこまで高い人だと思います。それ以上の程度になったら、頭を捻らないと、、、。私たちでも母語であるはずの日本語においても、自然と”自分で理解出来るような日本語に”無意識に翻訳していることがありませんか?
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ありがとうございます。 >一瞬頭を切り替えないと つまり「日本語とドイツ語では脳の違う部分を使っている」ですね。 英語を習熟している大学生の脳を調べた時にも上のようなことが分かったそうです。バイリンガルに近いですね。(発音はバイリンガルにかないませんが)
No.1さんのおっしゃる「その言葉をその言葉のまま理解する」という意味であれば。 シュリーマンさんの学習方法は知らないのですが、たしかに、その言語をそのまま理解するように努めるほうが良いということは言います。 そうすんなり出来るかどうかは別として。 (彼は語学の天才でしょうから・・・皆が皆いくつも言語を習得できるわけではありません) シュリーマンさんの母語ドイツ語は分からないので、たとえば日本語ネイティブが英語を勉強する場合。 英文を読んで後ろからひっくり返して和訳しながら理解するのをやっていると、スピードが上がりません。 実際には、頭の中での英語→日本語の変換スピードを短くしていって、そのうち英語のまま分かるようになる、というような感じかもしれませんが・・・・ リスニングも前から理解するようにしないと、一つの文を聞き終ってから「ええっと、」と後ろから改めて訳し直すことになってしまうでしょう。 連続した話を聞くなんてとてもできません。 日本語で考えると、英単語や熟語のニュアンスもなかなか掴めない場合もあると思います。理解はできるとしても、それを日本語の一言には置き換えにくい単語もありますから。 英語的(フランス語的、スペイン語的、中国語的・・・・)表現や、発想もありますし。 その言語ならではの発想と表現方法は、外国人には難しいところだと思います。 日本人だけの問題ではなくて。 こちらのトピックのNO.4の回答で英語を英語で、というお話が出ていました。 ↓
お礼
ありがとうございます。 >その言語をそのまま理解する こどもはこれで母語を覚えるわけですよね。おっしゃる通り難しそうです。(昔のことは忘れましたが) 私はcommunicationを「コミュニケーション」と理解しています。もはや日本語も同然です。 言語習得もこういうことかな思いました。
- anapaultole
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Heinrich Schliemann の習得言語数は、大変立派ですが、世界のポリグロットの中には、最大多数言語(百語前後)を習得したと言われるイタリア人枢機卿(Giuseppe Mezzofanti) がいました。 その位の数の言葉を操る人になったと想像してみると、次のように考えられます。 子供の頃から日本語との言葉を学習するときに、英語やドイツ語等を介在させて学びましたか。日本語との言語で話し、書き、読む時に、他の言語が頭に入りますか、入り込む余地は無いと思います。それと同じように学べとの事です。 数カ国語でなくて幾十もの言語を自在に操る為には、それぞれの言語を母国語とすることです。その方法はそれを母国語として学んだやり方を真似るだけです。 つまりその言葉を母国語とする人と話し、単語でなく文章を書く、大きな声で読むことを定期的に繰り返すことと、彼は述べているわけです。 ご参考:添付のサイトは、初心に戻ると時などに時々読み返している言語学習の10の掟(LES DIX COMMANDEMENTS POUR UN POLYGLOTTE)が書いてありますが、そこにも翻訳は有りません。
お礼
ありがとうございます。 私達が最初に身につけた言語(私は日本語)と同じように学ぶということでしょうか? Giuseppe Mezzofanti あの時代にすごいことです。 参考のリンクは全く分かりませんでしたが、フランス語?に進出するまでブックマークに入れておきます。
これは、おそらく英文を読むときは、英語で考えなさいという意味だとおもいます。
お礼
ありがとうございます。 初学者には難しいとは思いますが。 私は他人が既に翻訳したものを読んでしまうのかと思っていました。
お礼
ありがとうございます。 日常の会話なら「はい」「いいえ」「それ」+ジェスチャーで何とかなりそうです。 逆に、文法も完璧でしかも名英文を書くのに簡単な会話ができない日本人もいるようです(実際にいました)