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新規就農者が生まれたのはいつでしょうか?
新規就農者という言葉がこの社会に登場したのはいつごろなのでしょうか? 長男が農業を継ぐといったこれまでの農業継承形態から、それとは全く別のものとして新たに農業(「業」として)を始めるといった人達が現れたのはいつごろなのか知りたいと思っています。 よろしくお願いいたします。
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- chidori_ko
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和文の文献データベース CiNii http://ci.nii.ac.jp/ で「新規就農」を検索すると、1977年のものが一番古いみたいですね。もっとも、単に1977年のものまでしか登録されていないという可能性は捨て切れませんが。 近場の大学図書館にこもって、書庫の中の文献群(学術雑誌、農業関係雑誌、農業白書および統計)を追跡していくか、または農林水産省や都道府県の農業関係部門に問い合わせるかなどでしょうか。前者については、タイトルなどでめぼしをつけた文献を読み、その参考文献に上げられた文献をさらに探していくという繰り返しになるでしょう。後者については、政策・事業としての、ということになってしまうでしょうが。 余談ですが、新規就農者には、定義によっては「農家出身で新規学卒後に就農する(つまるところ跡継ぎ)」も含まれています。これに「新規参入者(非農家出身で就農した者、または、農家出身で自家以外に農地を取得し就農した者)」「Uターン就農者(農家出身で、他産業を離職後就農、または在宅兼業から就農した者)」を加えたものが新規就農者という概念になっています。 したがって、「長男が農業を継ぐといったこれまでの農業継承形態から、それとは全く別のものとして新たに農業(「業」として)を始めるといった人達が現れたのはいつごろなのか」ということを明らかにするために、単に新規就農者という単語が現れただけで判断するのはちょっと危険があるかもしれません。文脈によっては、『減少傾向にある農家の跡継ぎ確保』の問題としての新規就農者の減少を論じたものとして書いていることもあるかと思います。 逆に、『長男が農業を継ぐといったこれまでの農業継承形態から、それとは全く別のものとして新たに農業(「業」として)を始めるといった人達が現れたのはいつごろなのか』ですが、「新規就農者」という概念が現れる前のそれを意味する言葉として「入植」「移民」などが明治維新・第二次大戦のそれぞれの後に存在します。 たぶん新規就農者は、高度経済成長期以後の都市部・非農家からの農業への参入者を指した言葉だと思いますが、明治期の入植は武士階層などからの農業参入ですし、戦後の入植は国外や都市部などからの参入、あるいは農村の次男三男などが農業に復帰といった形をとっています。新規就農者という言葉が生まれる前に、『全く別のものとして新たに農業(「業」として)を始めるといった人達』は存在していたと思いますので、言葉の誕生と概念の存在は区別してそれぞれ整理する必要があると思います。