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前線面の傾斜の違い
温暖前線面の傾斜は緩やか(約1/300)ですが、寒冷前線面の傾斜は約1/100と急になっています。 この前線面の傾斜の違いは何故起こるのでしょうか。
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>滑昇する時に密度の大きい冷たい空気を少しずつ押すようなイメージで捉えていいのでしょうか。 冷たい空気を押すというよりも、上昇する暖かい空気に引きずられる・・といったほうが適切かもしれません。 まず前線というのは寒気と暖気の境界線が地上に接する部分のことです。 この寒気と暖気の温度差がある一定以上の大きさになると 上空の偏西風の作用で前線上に低気圧が発生します。 そして、この低気圧を中心に反時計回りの空気の流れが生じます。 低気圧の中心の右側では、暖気が北上しますので温暖前線に、 左側では寒気が南下しますので寒冷前線となります。 温暖前線の場合、暖かくて軽い空気が冷たくて重い空気に向かって流れるので、 寒気を押す力弱く、上空へ逃れていきます。 ですから暖気が早く流れても地上に接する前線の進行は遅いのです。 反対に寒冷前線は、冷たくて重い空気が雪崩のように流れてきますので 進行が早く、おっしゃられるように温暖前線に追いつくことができます。 ちなみに温暖前線と寒冷前線の間のエリアを専門用語で「暖域」と呼ばれます。 温暖前線が地上を通過するとこの暖域に入るわけで、当然気温も上昇します。 話は前線の傾斜に戻りますが、温暖前線は上述の通り寒気の上部を緩やか上昇していきますので傾斜は緩くなります。 それに対して、寒冷前線は寒気が暖気の中を潜るように押し進みます。 この現象を重量流といいます。 寒気の先端が丸くなり、地面付近は摩擦により先端部分より少し進行が遅れるという形態です。 例えば、雪崩の先端のような形・・。 その結果、傾斜はきつくなるということです。
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- chokipar
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#1さんと同じですが・・・。 温暖前線では、暖かい(密度の小さい)空気が相対的に冷たい(密度の大きい)空気の面に沿って滑昇していきます。 そして上空にいくにつれて空気の進行が早くなって結果的に幅が広くなります。 それに対して、寒冷前線では冷たい(密度の大きい)空気が地面に這うように進み(重力流)、 とくに最下層の地面に接する部分は地面との摩擦の影響で進行が遅くなります。 その結果、幅が狭くなるわけです。
補足
寒冷前線は摩擦の影響を受けても、温暖前線よりも早く進行するので温暖前線に追いつき、閉塞前線となるのですよね。 それから、温暖前線が通過すると気温が上昇するのはなぜですか。 滑昇する時に密度の大きい冷たい空気を少しずつ押すようなイメージで捉えていいのでしょうか。
専門家ではないので、難しいことはわかりませんが・・・ 寒冷前線は冷たくて重い空気が暖かい空気の下側に潜り込むようにして進むのに対して、温暖前線は暖かくて軽い空気が、下にある冷たくて重い空気を上側から押しのけるようにして進みます。そのため、温暖前線では地表近くの空気が排除されにくくなり、結果的に傾斜が緩やかになるということではないでしょうか。
お礼
どうも有難うございました。 参考になりました。
お礼
ご丁寧な解説、本当に有難うございました。 助かりました。