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論語で孔子が、

世間の人が自分の学徳や才能を認めてくれなくても良いといっているのは何故ですか?

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回答No.1

>世間の人が自分の学徳や才能を認めてくれなくても良いといっているのは何故ですか?についてですが、「天を怨まず、人を尤めず、下学して上達す。我を知る者は其れ天か。」のことでよろしいですか?一言でいえば深い絶望のためです。この言葉の背景には孔子の大きな挫折があります。彼は、七十余国に仕官を求めますが、結局全て失敗に終わります。その原因は彼自身が空虚な妄想家であったと共に優柔不断な性格をしていたことにありましょう。そもそも彼は礼学を専門としますが、彼には師が存在しなく、その礼学自体、彼の捏造したものです。正式な朝廷儀礼を学んだ貴族には彼自体がそうとう胡散臭く写ったはずです。その上生まれも悪い。まともな諸侯からは誘いがくるはずがないのです。そんな彼は徳主義治を唱え、新たな国家の建国を目論見ます。そのプランは美しく飾られた空箱であったのですが、新たな国家経営を考える謀反人達にとっては相当魅力的だったようで、彼に次から次へと誘いがきます。しかし、彼は危ない橋を渡ることを躊躇し、ことごとく機会を逃します。その結果、天子になるという野望が断たれ、死をまじかにし、絶望から漏れた言葉です。また、聖人孔子像は後の儒家が捏造したもので、同時代の人間にはわかりやすい、出世欲の塊のような人間だったようです。そうでなくては七十余国長期放浪なんてしませんよね。

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