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ベトナムの植民地支配で
日本のベトナムからの徹底後、フランスのベトナムの植民地支配に、アメリカは最初は否定的で、インドシナなどこの地域のヨーロッパの植民地化に反対していたと勉強したことがあるのですが、 冷戦期に米ソがヨーロッパなどそれぞれの陣営に組み込んだのに対し、ベトナムは独立してホーチミンが共産主義の国を作ろうとしていたのになぜ最初、アメリカはフランスのことを批判したのでしょうか?
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第二次大戦後のアメリカの対外政策は、(1)ソ連を中心とした共産主義圏の拡大を阻止すること、と、(2)アメリカ=「民主主義・民族独立の旗手」として、英仏などの植民地主義勢力を古い「帝国」として批判すること、の二点にありました。 ウィルソンの「民族自決原則」のことは知ってますよね? なので、多くのアジア諸国が英仏の植民地支配から独立し民族主義が高揚したときに、アメリカは独立派を応援して英仏を批判しました。(なにせアメリカ自身が、イギリスの植民地支配から独立して建国したわけですから。)もちろん、第二次大戦まで世界の支配者だった英仏を追い落として、自分の地位を高めようとした、という意図もあります。 ところが、アジア諸国の多くは独立したらアメリカ型の自由主義的民族主義政権になるのではなく、ソ連型共産主義・社会主義政権になってしまった。で、アメリカはアジアの反植民地運動を応援したいものの、その結果ソ連に利益をもたらしてしまうのはヤバイ、と考えて、態度を変えたのです。