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裏コードについて
たとえば、5度圏の対角線のコードで、「FとB」がありますが、 なぜ、裏コードとして使えるのでしょうか? (セブンスにした場合、代理コードの関係になるようですが)
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ジュリアード的(一般的な理論)な解釈では、 セブンス(ドミナント)のキモは、三全音(テトラコード)の音程にある2つの音です。 その名の通り、全音3つ分の音程です。 F7ならラとミ♭、B7ならレ♯とラ、が三全音の関係にあります。 この音程は、ものすごく不安定なので、両方から半音ずつ狭まるか、あるいは、両方から半音ずつ広がって解決しようとします。 F7のラとミ♭が、両方から半音ずつ狭まる(つまり、ラは半音下がって、ミ♭は半音下がる)と、シ♭とレ、つまりB♭メジャーコードに解決します。 B7のレ♯とラが、両方から半音ずつ広がる(つまり、レ♯は半音下がって、ラは半音あがる)と、レとシ♭となる、同じくB♭メジャーコードに解決します。 というわけで、F7とB7は、ともにB♭メジャーに解決する、という同じ機能を持つ和音です。なんで、曲中の(とくにドミナントとして使われている)F7は、B7に置き換えてもよいことになります。
お礼
『パッシングdim』も、たぶん、そういう理由ではないかな・・・と思います。 『クロマテック(半音)』関係の理論は、いろいろありますよね。 この『あいまいさ』を利用して、『アプローチ』することがよくあります。 どうもありがとうございました。 大変、わかりやすい説明で納得いたしました (^^; また、なにかありましたら、その節はよろしくですね・・・ ありがとうございました。
補足
rabbit_cat さん こんばんわ (^^ セブンス(ドミナント)のキモは、三全音(テトラコード)の音程にある2つの音です。全音3つ分の音程です。 F7ならラとミ♭、B7ならレ♯とラ、が三全音の関係にあります。 ★なるほどです。 この音程は、ものすごく不安定なので、両方から半音ずつ狭まるか、あるいは、両方から半音ずつ広がって解決しようとします。 F7とB7は、ともにB♭メジャーに解決する、という同じ機能を持つ和音です。 ★なるほど、そういうことですか。 普通、代理コードというと、「共通のコードトーンを含む」ということですが、この『裏コード』は、その解釈が適用できないので、なんで、代理できるのか??? めちゃ、不思議でした。 まだ、自分は、この『裏コード』は、使ったことはなかったのですが、 『機械的』な公式としては、知っていたものの、最近、やっと、この『裏コード』の分析まで、たどりついたので、質問してみました。 基本的な『代理コード』については、理解しているのですが、最近、さらに複雑な『代理コード』を勉強していたのですが、それでも、『裏コード』のような解釈をする代理コードがあるとは、大変、今回、勉強になりました。 ★ということは、もしかすると『◆パッシングdimコード』も、何気に機械的に使っていますが、どうも、これも、それに近い感じの説明がしてあるように思いますが、いかがですか? やはり、キモ。不安定。半音。解決する・・・ という感じの解釈みたいですね。(^^