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古代文明発祥の国の現在

学生時代の歴史の時間で、古代文明について学びました。 エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、それに黄河文明。 エジプト文明は現在のエジプト、メソポタミア文明はイラク、インダス文明はインド、それに黄河文明は当然、中国ですね。 ふと気がついたのですが、これら古代文明が発祥した国は、全て現在では発展途上国に分類されますよね。 先進諸国には欧米など比較的歴史が浅い国々がズラッと並んでいるように思います。  少なくとも紀元前から栄えていた国はありませんよね? なぜ古代文明が栄えた国は、今、どれも (先進国に比べて) 貧しく遅れをとっているのでしょうか? 政治のカテが相応しいのかもしれませんが、宜しく教えて下さい。

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回答No.6

古代文明の栄えた中東に在住しており、エジプトも住んだことがあるので、興味深いご質問でした。 古代には、農業生産力の大きい国がすなわち強国・大国でした。特に四大文明といわれる地域は、大河があって、農業のための治水(洪水のコントロール)と灌漑が必要だったため早くから大きな政府が必要になり、古代に大きな統一国家ができたと、世界史で習いますね。 古代文明の栄えた地域、少なくとも私が見たエジプト(ナイル川流域、デルタ)とメソポタミア地方(今のイラクからシリア)は、今でも豊かな大農業地域です。 でも、18世紀に始まった産業革命で、農業よりも工業力が世界の強国になる条件となった途端、事情が変わりました。 産業革命はヨーロッパで始まったので、エジプトも中国もインドもイラクも出遅れてしまい、「豊かな地方」から「貧しい発展途上国」に転落してしまったのです。 1.人類の文明が、農業時代から工業時代に変わった。 2.近代工業(産業革命)が起こったのは、古代文明地域でなく欧州だった。 この2つが基本的な答えと思います。

Nihao-Annyon
質問者

お礼

有難うございました。 思わず納得してしまいました。 キーワードは産業革命だったんですね。 大国の条件は農業力から工業力に変化していったんですねえ。 勉強させられました。

その他の回答 (5)

  • kenojisan
  • ベストアンサー率59% (117/196)
回答No.5

まず、世界には国家と呼ばれるものが200近くも有り、その中で本当に先進国と呼ばれる国は数十カ国程度では無いでしょうか? つまり、古代文明が栄えた国が全て現在衰退していると言うより、現在繁栄している数少ない国は必ずしも古代に栄えた国では無い、と言うべきでしょう。 二番目に、エジプト、イラク(イラン?)、インド、中国は、確かに現在国民の生活水準で言うなら世界の上位レベルとは言えませんが、国家としての政治的影響力で言うなら、現在もそれぞれの地域での最重要国家としての存在感を示しています。やはり、古くから開けた国家としての遺産は有るのでしょう。 第三に、短期的に言うなら、#1さんの述べられた栄枯盛衰のことわりで、これには必然性が有ると思います。繁栄した国家はどうしても国家体制の改革が難しくなり、そのために世界情勢の変化への対応が遅れ、やがて内部分裂や新興勢力の台頭で衰退する運命にあります。野球チームなどでも、常勝チームではどうしてもレギュラーや戦術が固定化して、新戦力の発掘や新戦法の採用が遅れてチーム自体が硬直化し、レギュラーの老齢化によって急激に戦力が低下するのと似ている気がします。

Nihao-Annyon
質問者

お礼

有難うございました。 たしかに繁栄が続くと 「澱み」 が出来て、国家衰退の原因ができやすいですね。 アメリカが急激に超大国になったのは、国の歴史が新しいという事が理由のひとつになるかも知れませんね。

  • nacam
  • ベストアンサー率36% (1238/3398)
回答No.4

2番の方の言われるとうりです。 古代文明は、燃料資源として、沢山の木材を使用しました。 元々古代文明の発祥の地は、降水量が少ない地域で、河川の運ぶ豊かな土砂、それと森林資源によってもたらされていました。 降水量が少ない事により、森林に都市が飲み込まれる事もなく、日干しレンガなどを使って、都市が作りやすかった事も、理由の一つです。 各都市の人口増加により、森林破壊が起こり、河川の洪水や、地力の低下、農地の拡大などに、自然環境が耐えられなくなり、古代都市が、崩壊してゆきます。 代わって、より降水量の多い地域で、文明の発展が起こる事になります。

Nihao-Annyon
質問者

お礼

有難うございました。 そう考えると、原因は水の枯渇だけではなさそうですね。 森林破壊も大きな要素になりそうですねえ。 ところで古代文明が栄えた地域は降水量が少ないところ ・・ 考えれば本当にそうですね。 勉強になりました。

  • dollar
  • ベストアンサー率33% (63/190)
回答No.3

古代は資源に恵まれた国が栄えました。 しかしその後、「資源に恵まれていないからこそ、頑張らないと」ということで農業・工業の効率化が進み、産業革命が起こります。 というわけで、先進国は古代文明が栄えなかった国ばかりなのです。

Nihao-Annyon
質問者

お礼

有難うございました。 古代文明が栄えた国は努力が不足していたから衰退の道へ行ったわけですね。 

  • Scull
  • ベストアンサー率26% (248/951)
回答No.2

エジプトのナイル文明では王朝が連綿と続きましたがローマ共和国に征服されました。以降、比較的後進国として扱われております。 メソポタミアにおける文明の衰退はもっと早い時期に起こったといわれています。灌漑技術の進歩によって、安定した水源を得ようとしたのですが却って土地を痩せさせてしまい(定期的な洪水はある程度必要なのだそうです)、エジプトよりも早い時期に滅びたといわれています。 インダス文明も同様です。インダス川の枯渇によって、早い時期に文明を維持できなくなりました。 黄河文明はこれらよりは比較的ましだったといえます。王朝としましては幾度も滅んでいますが、文明としてみた場合には絶滅したとは言えません。ただ、現在の黄河ではやはり他の文明同様に水源の枯渇が問題視されておりますので、早晩対策が必要かもしれません。どちらかというとこちらは「近世近代史」で扱うべきかもしれませんね。 先進諸国で紀元前から栄えていたといえるのはイタリア(ローマ)ぐらいでしょうか。ただこれは「地域が」栄えていただけですから・・・。 全体を見ますと「水源」の問題が大きいことにお気づきでしょう。エジプトでも「アスワンダム」「アスワンハイダム」によって「安定した水源を得ようとすること」が国の首を絞めているという皮肉な事実があります。「より発展することを望んだ治水」というのは諸刃の剣なのかもしれません。 以上、私見ではありますが・・・。

Nihao-Annyon
質問者

お礼

有難うございました。 なるほど、川の流域で栄えた古代文明が、今度は水の枯渇とともに衰退の方向に向かっていったという事になるんでしょうね。 とても勉強になりました。

  • biwako1215
  • ベストアンサー率13% (177/1302)
回答No.1

栄枯盛衰ですよ。 今栄えている国でも、100年後には 落ちぶれているかもしれません。 一概に決めつけるのは、どうかと思います。 あと20年もしたら、中国が世界一の 国になるかも知れませんね。

Nihao-Annyon
質問者

お礼

有難うございました。 栄枯盛衰 ・・ おっしゃるとおりかも知れません。 ただ現在、繁栄を極めている国がひとつもないのは、何か共通した原因があるような気もするのですが ・・

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