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ゆっくり再結晶させる方法
X線解析用に有機化合物の単結晶をつくりたいのですが、 生成物の結晶性が良すぎてきれいな単結晶をつくることができません。 出てくるときは一気に析出して、巨大な粗結晶が出来上がってしまいます。 ゆっくりと析出、成長させる方法はないでしょうか? 今までに試したのは、 1)ヘキサン/酢酸エチル系で加熱溶解後冷却 2)自然蒸発 酢酸エチル、ジクロロメタン、水/メタノール系 (ジエチルエーテルにはほとんど溶けませんでした) 3)小さな容器中に酢酸エチル溶液を開放系で入れ、 ヘキサンを入れた一回り大きな容器に密封。 ヘキサンが酢酸エチル系に混ざって溶解度が落ちるのを待つ。 です。 今のところ水/メタノール系自然蒸発と3番が有望そうかなー?というところなのですが、 何か他に良い再結晶の方法があったら試してみたいので教えてください。 よろしくお願いします。
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とりあえず徐冷法・濃縮法・拡散法を行ったわけですね。 上記の条件以外に溶媒の種類を検討して良い結晶が得られると後々楽なのですが。 上記以外の方法で考えられそうなものとしては、 液滴法(キャピラリーから一滴分の溶液を出して(落とさずに先端で保持する)、乾かしていく。)や液液拡散法(H字管を用いて拡散する)、ゲル電解法(ゲル中に溶液を染み込ませて電解結晶化させる)など。 有機化合物の場合、さまざまなファクターがありますから、条件の精査を頑張って下さい。
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- inorganicchemist
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粗結晶が析出した溶液をろ過してそのろ液を自然濃縮とか。
お礼
確かに、一気に出てきてしまった粗結晶をどかした方がきれいな単結晶を作れそうですね。 早速試してみたいと思います。 ありがとうございました。
2)自然蒸発 で.容器に細工してみてください。 3口フラスコに1/3くらい入れて.口をコルク栓で蓋をして放置。 温度は壁面に結露しない程度。1ヶ月か2ヶ月放置します。 密封して隙間から用材が自然蒸発するとある程度大きな物になりますが.X線をかけたらばまったくピークなしだったのが私の結晶です。いまでもあのぶしつが何か謎です(赤外等では同定不能でした)。
お礼
自然蒸発するときはサンプル管の蓋を閉めた状態で放置していたのですが、コルク栓で調節という手もあるんですね。 確かに適度に溶媒が蒸発してくれそうな感じです。 X線でピーク無しはかなり辛いですね。 私の場合は、構造は決まってるので後は立体化学だけなのですが、無事決定できることを祈りつつ再結晶を仕掛けてみます。 ありがとうございました。
お礼
丁寧な説明、ありがとうございます。 まだまだやっていない手法がたくさんありますね(^^; まずは実験室で入手可能なキャピラリーでの方法をやってみようと思います。 溶媒の検討も含め、きれいな結晶を出せる条件をがんばって探してみます。