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キレート滴定について。
銅とEDTAを使って滴定をしました。その時に、TAR指示薬を使用しました。そうしたら、終点付近で赤紫から黄緑に変色したのですが、この時の変色はTAR指示薬のどのような構造変化によるものですか。また、出来ればNN指示薬についても回答していただくと嬉しいです。 それと、水が硬水か軟水かとはどのようにして判定するのですか。
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noname#62864
回答No.1
TAR指示薬は弱酸性条件で、Cu2+とキレートを形成し赤紫になります。これにEDTAを加えていくと、EDTAとCu2+の量が同じになった時点で、TAR指示薬とCu2+のキレート構造が崩れ、フリーの(キレートを形成していない)TAR指示薬が生じ、それに伴って色が黄色に変化します。 これは、EDTAの方がTAR指示薬よりもキレートを形成する能力が高いからです。 NN指示薬は塩基性条件でCa2+とキレートになっているときが赤色で、そうでない時が青色になります。 したがって、TAR試薬の場合と同様に、EDTAの量がCa2+と同じになった時点で、キレート構造が崩れ、青色になります。 つまり、いずれの場合も、キレートになっている状態から、フリーな状態への構造の変化に伴って変色していることになります。 硬水と軟水の評価は、Ca2+とMg2+の濃度の合計で評価します。水の硬度に関する説明は、インターネット上でも多く見られますし、過去の質問の中にもあると思います。一応、参考URLを1つだけあげておきます。