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どれくらい経済学の知識が必要か?
よろしくお願いします。 この4月から、とある大学院に進学する者です。ここまで私は社会学をベースとして勉強してまいりましたが、大学院での指導教授は、経済学(正確には経済思想)を専門としています。ただし、大学院は政策系で、政治学がベースのようです。 私自身は元々、経済学から出発しており、おもに簡単なミクロ・マクロ理論と、経済学史・経済思想を勉強した経緯があります。ただ社会学にシフトしたことで、ずいぶんと現在の経済学の知識に不安を感じています。 これ以降も経済学を中心とするつもりはありませんが(経済社会学などは可能性があります)、大学院に進学するにあたって、どの程度の知識が必要だと思われますか?また、ご経験があれば、教えていただきたいと思います。 なお、具体的な書物等も指摘していただけるとありがたいです。
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大学院進学おめでとうございます. でも,たいへんですね. 一応,経済を全く知らないというわけではなさそうですので,何とかやれる感じかなっという印象はあります. しかし,指導教授が経済思想の専門としているため,これまでどのくらい勉強してきたかによって執筆段階ではじめて自分の知識の無さを知るでしょう. まずは指導教授のご専門とする経済学者の主要著作を読んでおいたほうがよいかもしれませんが,御自分の社会学の思想の礎と考えている同時代周辺の経済学者の書物を読んでおくことも重要です.思想を立体的かつ影響分析的に捉えることが必要になるからと考えます. 近経かマル系よりかも,ご質問からは分かりませんので具体的な書物は言えませんが,スミス,リカード,マルサス,ヴェブレン,シュンペーター,ワルラス,ケインズなど,御自分の時代周辺に関わる経済学者の書物を読み耽ってみることくらいは必要でしょう. 後に古典が重要だと悟るでしょう. 最後に,何を研究したいか分かりませんが,「政策」という事ですから,現代への政策提言ということは,少なからずも現代の経済理論も知っておくことは必要条件だと思われます.
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- m-life
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具体的な書物についてのニーズが大きいようですので、あえて参考意見を述べたいと思います。 古典は別に現在の人達に向けて記述されたものではないので原典を読んで理解するのは相当困難なのでは。 古典を理解するためであれば出来るだけ詳しく記載された経済思想辞典とかを、まず読まれたらいいんじゃないかと思います。何故なら辞典の著者は、まさに、現在の読者に対して責任を持っているとともに、記述内容には過去から現在に至る古典研究の成果が凝縮されているだろうと思うからです。 いずれ原典で真意をつぶさに理解するのが理想であるとしても、とっかかりとしては辞典の方が思索の材料にしやすいのでは。
- iwow
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修士卒です.大学院の修士課程くらいでは,政策や理論を発見するのは,まず無理でしょう.そして,大学院では大衆的にジャーナリティックなことを勉強するところではなく,アカディミックに研究するところです. 前者は,経済新聞と変らないのです.新聞と変らないことを勉強するなら,大学院はいりません. 「理論なき経済社会学」は,地に落ちます.だれにも相手されない,独りよがりの,個人主義的ジャーゴンな学問に成り果てます. 数々の古典には鋭い洞察力が隠されていて,いまだに理論化できていません.ノーベル経済学者など一線の研究者は古典の鋭い洞察力と現代の難しい問題をたくみに織り交ぜて研究しており,#1さんはよく分かっていると思います. 大学院の研究とは,過去の研究成果(古典を含めて)を無視はできなく,それを否定する証拠と証明がぜったい必要なことは,最低限です. 経済思想の研究室で,学校新聞を書く気なら,現実だけを直視して,直感で論文を書き,大学院の修士論文を書くなら,あらゆる論文と著作をリードすべきでしょう.
- m-life
- ベストアンサー率22% (2/9)
経済思想や社会学の古典に説得力があって真実を伝えているなら、現在の国際社会がこれほど混乱して先行きが不透明であるはずがないでしょう。 現実の問題を直視して、自分自身で解決につながる政策や理論を考察することの方を優先するべきでは。政策や理論を発見してから、その理論に近いことが記述されている書籍を読めばいいと思います。 理論の説明の際に、古典にこのように書いてあると補足するのは、多少は意味のあることでしょう。
- at9_am
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大学院に進学するに当たって、ということですが、大学院への準備ということであれば、ミクロ・マクロ理論とほんの少しの数学で充分でしょう。 もう一つ付け加えるならば、経済学をするにせよ政策系のことをされるにせよ、現実に即して議論を組み立てる必要があります。その為にも統計学の知識は必要ではないかと思います。テキストとしては、もし今まで学んだことが無ければ、新世社から出ている 森棟公夫『統計学入門』 辺りが良いと思います。