No.2 です.
概要,ですが
変化する磁束が鉄心の長手方向に通過する場合,渦電流は
その垂直な面上を渦状に流れます. そしてその電流により発生する
新たな磁力が,磁束通過の抵抗となります.
渦電流(の合計)の中心は鉄心の中心と一致する為,磁束通過の抵抗は
鉄心の中心部ほど顕著です. 換言すれば磁束は鉄心の表面部分側が
通りやすい,ということです.
鉄心をスライスして(というか,薄板を積層して)絶縁(または高抵抗)にすると
大きなループの渦電流がなくなります. (スライス1枚辺りの渦電流は発生します)
つまりスライス1枚辺りの表皮部分は磁束を通しやすいので,
鉄心全体で見れば内部まで磁束が通りやすいと言えます.
絶縁処理をせずにただ重ねただけではダメです.
市販の電源用トランスを分解してみると,
1枚毎に表面処理がされていたりします.
No.2 でフェライトの使用を挙げましたが,全体的に不導体(または高抵抗)の
磁性体を使うことでも渦電流が流れない(流れにくい)ので
同様の効果があると思います.
補足
解答ありがとうございます。 説明を少し省いてしまいましたが僕が質問したかったのは磁束の表皮効果についてです。現在使っているのは珪素鋼板を重ねて作った成層鉄心をコアに用いたコイルを使用しています。 正確にはこのコイルを用いて励磁して渦流試験を行っています。 この時起こる磁束の表皮効果を防ぐために珪素鋼板の成層鉄心を用いたのですが、詳しい理由がわかりません。もしかしたら表皮効果についても僕は理解が乏しいのかもしれません。もしよろしければ解答願います。長々すいません。