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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:カルボン酸エステルの加水分解について)
カルボン酸エステルの加水分解について
このQ&Aのポイント
- カルボン酸エステルの加水分解についての質問
- 酸条件と塩基性条件での反応の違いについて疑問がある
- 酸条件の触媒としての意味についても疑問がある
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noname#62864
回答No.1
まず酸触媒の作用について説明します。 H+は電子不足なので、COOHのC=Oの酸素原子につき、C+(OH)2の形になり、炭素上に正電荷が生じます。 結果的にアルコールの酸素が、C+(OH)2の炭素原子を攻撃しやすくなります。エステル化やエステルの加水分解においては、この反応が律速段階になりますので、酸触媒によってこの段階が加速されることになります。これが酸触媒の作用です。 酸触媒はどちら向きの反応にも作用しますので、化学平衡の位置には影響を及ぼしません。 アルカリ加水分解では、最終的にカルボン酸の塩になります。カルボン酸は水やアルコールよりも強酸ですので、その塩が生じている状態は、NaOHやアルコキシドが存在している状態よりも熱力学的に安定です。 結果的に、平衡がカルボン酸の塩を生成する方向に一方的に傾くことになります。また、ひとたびカルボン酸塩になると、NaOHなどは無くなってしまいますので、当量のアルカリを加えなければ加水分解が途中で止まってしまいます。