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相補性試験 (complementation test)
Saccharomyces cerevisiaeを使い、相補性試験をしたのですが、データをどう解釈していいのかで悩んでいます。 どれと交わっても 相補性を示さない場合は 何を示すのでしょうか。
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あたえられた条件がはっきりしませんので、いろいろな説明ができると思いますが、 まず前提として、 すべての系統は単一の遺伝子座のalleleであるのか、 複数の遺伝子座のmutantが混じっている可能性があるのか。 また実験方法として、どのような表現型をどのような方法で評価しているか。 というところはいかがでしょうか? とりあえず、いまの情報だけで思い浮かぶのは、 1.Interlocal complementationがあるいう説明。mutantはすべて同じ遺伝子座だとすると、1,2は部分的なドメインのみの変異で、変異部位の異なるほかのalleleとは相補しうる。ところがJや3,4はその遺伝子の広範囲にわたる変異で(たとえば遺伝子全体の欠失)、どのalleleとも相補しえない。 2. この実験系に、同一のpathwayに関与する複数のmutantが存在しているという説明。 たとえば、栄養要求性の変異体で、ある栄養素を与えないと生えないという表現型を見ているとします。 野生型ではその栄養素は原料となる基質から、何段階もの酵素反応をへて、その栄養素になるとします。 そうすると、その栄養素無しでは生えないという表現型をおこす変異は、単一の遺伝子座とは限らず、その反応経路に関わるいろいろな遺伝子かもしれません。
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- geneticist12
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「すべて同じ遺伝子(遺伝子座)のallelesであろう」と解釈します(扱っているのは、もちろん劣性のmutantですよね?)。 特殊な例としては、synthetic dominance(単独では劣性の二つの異なる遺伝子座のmutantsでも、両遺伝子座が同時にhetero接合になったときは変異形質を示す)ということも考えられます。synthetic dominanceが起こるのは、おなじpathwayに参加している遺伝子である場合が多いですので、単一遺伝子座の変異形質と、synthetic dominanceの変異形質が同様になることはまれではありません。 逆に、互いに相補するのであれば、それらは別の遺伝子のallelesであると予想されます。ただし、intralocal complementation (異なる欠損をもった同じ遺伝子座のalleles同士が相補する)のケースもあるので注意が必要です。
補足
回答してくださり、ありがとうございます。 私の質問の仕方が悪く、まだ質問があります。 ABCDEFGHIJKLMNOP 1+++++++++-++++++ 2+++++++++-++++++ 3++-++--++-+-+--+ 4++-++--++-+-+--+ のようになっているのですが、 データ通りに言えば Jと1,2,3,4は同じ遺伝子のallelesということになります。しかし、1,2は同じ結果を3,4は同じ結果をそれぞれ示しており、この2対は異なったalleleを示すことになりますよね? ということはデータ上のJは考慮に入れず考えるべきなのでしょうか?
お礼
お返事ありがとうございました。 レポートを無事に書き上げることができました。