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動物 (マウス・ラット) の行動について
マウスの行動について教えてください。マウスの行動を観察しているのですが、一定した行動パターンが得られません。マウスは夜行性であると書いてありましたが、昼間の観察では、動き回るマウスが観察されたり、また夜間においても、動いてはいるのですが運動量が多いという印象がないものや、寝ているマウスもみられました。たまたまマウスに食事を与えていなかったときには、昼間にも関わらず、飛び回るほど動いていたこともありました。動物の行動に関して分からないのですが、マウスにとって、平均的に活動量が多くなる時間帯はいつなのでしょうか?またマウスに対して、激しく運動をさせるような条件というのは、あるのでしょうか? 是非、お答えください。宜しくお願いします。
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まずは答えやすいほうから。 論文ではありませんが、絶食によって活動量は増えるようですね。 http://www.md.tsukuba.ac.jp/public/basic-med/pharmacology/orexin.htm (5.エネルギーバランスと覚醒・睡眠) おそらく論文でもあると思います。 ただ、この場合の活動が一般的に自発活動と呼ばれているのかについてはよくわかりません。 他の実験と組み合わせないと「空腹を感じさせない効果がある化合物」という結論が導かれる可能性があるかもしれません。 どう実験を組み立てていくかについては難しい質問ですが、 とりあえず私は動物行動学をやっている教授のラボにいましたが、自分は違うことをやっていたという点(一般人として答えています)と、 動物の行動についてはどの行動が何に対応して、どう解釈するのかという点について専門家に相談しておかないと、 得られたデータから、自分が示したい結論(この場合は鎮静効果があるか)を導くことができないおそれがあるという点を あらかじめご理解いただいた上で答えますと。 home cageテストの系を立ち上げるのならば、 まずは概日リズムを見ることの出来る系を作ることからはじめると思います。 まず、消灯後にマウスを移動することを止めて、数日間隔離された実験室(カメラなども設置済みの状態にして)にマウスを移して環境に慣れさせます。 その後1~2週間観察を続けて活動量に概日リズムが見られるかを調べます。 概日リズムが安定して観察できる系ができてから、薬剤の投与をして、自発運動量の変化を見ると思います。 ただ、薬剤の投与方法や持続時間によってはマウスの行動の違いが見にくいかもしれません。 これとあわせて他の鎮静作用を調べることの出来る行動実験(オープンフィールドテストなど?)の準備をすると思います。 どの実験を行うにしても動物行動学は条件設定やデータの解析法、データの解釈が難しいので、 専門家にどういう実験系が必要か、どのように行うかを相談したほうがいいと思います。
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- suiran2
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行動学については全くの素人ですが,マウスを扱っていた経験から一言… MIYDさんのご意見に賛成です。一般的に環境を変えた場合には,最低2日程度は環境に慣らす必要があります。ある条件にしまして慣れるまでの間は,データーとして利用すべきではないと思います。 行動に関しましては,ヒトの行動とマウスの系統が重要な要素になるのではと思います。特に多動性に関しましては,系統により違いが大きいのではないかと思います。自発行動に関しましても,昔からの一般的な系統のマウスは,意図的に,また,無意識的に行動性の高いものは嫌われますから,低いものになっているはずです。申し訳ありませんが,マウスの系統と行動については,対象が行動ではなかった関係で定かではありませんので文献で当たってください。発表するにはマウスの系統は絶対に必要なことですので… また,飼育者・観察者の行動もマウスに大きな影響を与えます。観察室に人が入らないことが絶対条件と思います。自動給餌機等の設備は完璧なものにしないといけないのではと思います。 実験系を組み立てることは大変なことですが,先生に相談しながら頑張って組み立ててください。
お礼
suiran2さん、遅くなり申し訳ありませんが、ご丁寧なアドバイスをありがとうございます。実験をするためには、精密な条件設定が必要なことが分かりました。多動的な系統があることは目にしましたが、一般的な系統ほど、動きが低いとは知りませんでした。もう一度、一から実験系を組み立てる必要がありそうです。今回はありがとうございました。
- MIYD
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もしかしてホームケージやオープンフィールドでのテストをしているわけではなくて、 単に飼育しているマウスの様子を見ているのでしょうか。 それでしたら、いろいろな人が出入りする飼育舎では綺麗な行動パターンを見ることは出来ないと思います。 後、夜間というのは消灯後という意味でしょうか。 消灯後に電気をつけたり、懐中電灯を持って入ったりすると、 他の人のマウスの性周期などに影響するおそれがありますので、やめたほうがいいかと思います。
補足
消灯後に行動量が増すことを知らなかったのですが、消灯後の飼育室のマウスを、光に当たらないようにしながら、実験室に運んでいます。光に当たらないように、細心の注意を払っています。
- MIYD
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実験系、観察方法の情報が無いと、 何を行動、行動パターン、運動、運動量、活動量と定義しているのかわからないのですが、 行動パターン、運動量、活動量は違うパラメーターなのでしょうか。 >一定した行動パターンが得られません。 どうやって行動パターンを調べているのかがわかりませんが、 観察者や観察方法が行動に影響を与えていませんか。 活動量の低下している時間でも観察者が部屋の中に入ってくれば反応するマウスが出てくると思います。 また、観察者以外は部屋に入ってこない状態にしてあるのでしょうか。 観察中だけでなく前にでも、誰かが部屋に入っていた場合、 マウスが興奮している状態で観察していることになるかもしれません。 観察者は観察時にどのようにしているのでしょうか。 ラットの迷路学習の場合だと、実験者は毎回同じ服(白衣)を着て、同じところに立つようにと言われました。 また、このとき部屋の中のレイアウトも変えてはいけないといわれました。 >平均的に活動量が多くなる時間帯はいつなのでしょうか? 一般的には消灯、点灯前後に活動量が増えるといわれています。 マウスにも時間がわかっていて、消灯、点灯時間の前から活動量が増えます。 >激しく運動をさせるような条件 音、匂い(香水や香料入りの化粧品,整髪料など)に反応する場合があります。 "させるような条件"でしたら電気ショックを与えたり、水迷路に入れると激しく運動します。
補足
MIYDさん、早速のご回答ありがとうございます。実験系ですが、実験時に飼育室のマウスを一定容量のケージ内に投入し、マウスの行動をビデオカメラにて撮影しています (実験中は無人です)。実験後に撮影した映像をみて、ケージ内で動いた回数をカウントしています。実験の目的として、ある化合物の鎮静効果を調べているため、多動的なマウスをどこまで抑制できるかを調べたく、このような質問をしました。夜間でもマウスが動いてくれないこともあり、個体差が大きく、一定したデータが得られません。 MIYDさんなら、どのように実験を組み立てていきますでしょうか?お考えをお聞かせください。あと、絶食させると、行動量は上昇しますでしょうか?あわせてご回答を宜しくお願いします。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ありませんが、MIYDさん、大変ご丁寧なご回答をしてくださり、ありがとうございました。今後の実験に役立てたいと思います。絶食時の行動についても、参考URLを載せてくださり、ありがとうございました。