SIベンダーで8年、会計事務所系コンサルティングファームで2年の計10年の経歴の者です。
<マネイジメントの具体的な仕事内容>
プロジェクトマネージャー(以下、PM)としてプロジェクトの管理を行います。
システム開発はプロジェクトというチームを作ってシステム開発を進めます。プロジェクトは2,3人のものから数百人のものまであります。
プロジェクトにはPMが1人付きます(複数のPMがいる変な場合もあります)。プロジェクトの管理業務は、人員管理(人集め、人数調整)や予算管理(これだと赤字とか)や進捗管理(納期に間に合わないとか)を行います。また、顧客との折衝(納期がきついのでもうちょっと何とか。。と謝ったり)など営業的な役割も果たします。
こういうと小さな会社を営むに近い感じがしてきます。PMの仕事とは本来はそういうものなのですが、実際にはPM自体も部門の上長(事業部長や部長)の管理下にあり、上長の顔色を伺いながら中間管理職的にこれら独立採算の組織の管理業務をやるという変な状態になります。
<コンサルティングの仕事内容>
転職紹介会社や人事部の言っているコンサルティングとはシステム開発及び営業の事になります。
システム開発の中で画面レイアウトとか処理の流れとかの設計をするのですが、この時に顧客と話をしたりするので”コンサルティング”と言ってしまう人が多数います。
また、営業で顧客に「こんなんありますが、どうですか?」と提案したりします。また、コンペ(競争入札みたいなもの)で仕事を取り合うときに「うちがやれば、こんなシステムにしまっせ」と提案します。
この営業を”コンサルティング”と言ってしまう人が多数います。
本来のコンサルティングはシステムに関してはあまりありません。システムのセキュリティチェック等、狭い分野での監査的なものしかありません。
情報システム自体の企画や計画に関するようなものはユーザー企業自身がします。ユーザ企業内で業務部門長(販売部長とか)が企画や粗い計画を出し、情報システム部長(SEから出世した人)がどうシステム化するかをシステム部の人を集めて荒っぽく考えます。そして、技術的な構成等は先のコンペに出してSIベンダーに案を出させます。
情報システムの将来的な構想といった全体経営に近い部分はユーザ企業の役員・事業部長や経営企画室などがします。この部分に対するコンサルティングが発生することはありますが、これは戦略系コンサルティング会社および会計事務所コンサルティングファームのシステム部門ではない一部の人の仕事になります。
SEの延長線上にこの仕事はありません。SE歴を持ってマッキンゼーに行くなど職種変更すればもちろん可ですが少数です。
☆SEの20年後、30年後は普通の会社の中間管理職が多いです。技術や現場から離れ、上長の顔色を見て部下に指示を与える人感じです。
一部、研究部門等で年をとれば、ずっと技術から離れません。
お礼
お返事有難うございます。 ◆マネイジメント マネジメントに関する詳しい解説有難うございます。 良く理解できました。 ◆コンサルティング コンサルティングの実情に付いては、驚きでした。 巷で、ITコンサルティングと騒いでいますが、そのほとんどはSEの営業という事になるのでしょうか・・・ ◆20年後、30年後 私は文系から入るSEなので研究部門に所属するという事は難しいでしょう。 もう一度、よく考えてみたいと思います。 有難うございました。