日本人のルーツ(流れ)は諸説様々であり、そのどれにも確証のあるものはないようです。また検証方法にも血液型、遺伝子型、ATLウィルスキャリア、犬に遺伝子(人間のペットなので人間と共に移動している)、骨格特徴、石器特徴、語順、日本語の基本語(手、黒、月など)等々たくさんあり、どれか一つあ二つで推理することは不可能でしょう。現在、ほぼ共通する論は大体以下のような感じではないでしょうか。
大部分の日本人の共通の祖先であるモンゴロイドは、古モンゴロイドと新モンゴロイドに分かれます。
古モンゴロイドは、さらに北方系と南方系と分かれます。(文を短くするため血液型だけ絞ります)この人たちは主にO型(一部B型)の血液型を持っており一重まぶたといった寒さに適応した形質を持っていません。この人たちの分布は、日本語の基本語(ミミ、テ、シロ、クロ、ツキ、ヒなど)の分布とほぼ一致します。
新モンゴロイドは、東北アジア(主にバイカル湖畔)で寒さに適応した形質を持つ人たちのことを指します。この人たちはB型の血液型が多く、また語順のSOV型の分布とほぼ一致しています。要は中国を除いたその環状地域です。
まず、日本に住み着いた新人類は、今から2.5万年頃前くらまでにやってきた主に血液型Oの古モンゴロイドです。北方系は北海道方向からの北ルートと華北からの東シナ海(当時は陸続き)ルート、南方系はポリネシア地域から黒潮ルートを通って来たようです。東シナ海ルートは石器の形から北海道へは達していないとされています。この人たちは北と南の系統の特徴を残しながらまんべんなく日本全体に住み着きました。
次に約1.5万年前頃、樺太・北海道経由の血液型Bの古モンゴロイド(北方系)の人たちがやってきました。沖縄の人たちは南方系、アイヌの人たちは身体的特徴は南方系と共通しているが遺伝子や血液型は北方系です。さらに1万年前になると血液型Bの新モンゴロイドが北から入ってきました。アイヌの人たちが沖縄の人たちより少し背が高いのはこのせいだとする説もあるようです。
この後、5千年前古頃から南中国(湖南地方)から血液型Aの新モンゴロイドややってきます。この人たちが稲作を始めとする弥生文化を推し進めた人たちだといわれたいます。日本語自体は中国型には変化していないため、この人たちは占領するように流入したわけではなく、大方は徐々に移住して同化していったものと思われます。(ただし、男は皆殺されて女だけと混血が進んだ証拠のある遺跡も見つかっています)
この結果、九州北部、西日本から関東くらいまでは混血が早い時期から進み、北日本(主にアイヌ)や南九州・琉球の人たちは混血の影響が少ないため同じような特徴を多く持っているといわれているようです。
要するに北と南は新モンゴロイドとの混血化が遅く古モンゴロイド直系の遺伝子を多く持っているために似た特徴を持っているということですね。
お礼
古代史には壮大なロマンがあるのですね。博識をいただきありがとうございました。