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現在のアイヌ/ウタリ
ロンドン大学から、函館で留学しているものですが。 今は、卒業論文のため、先住民族のアイヌ/ウタリいついて調べています。 アイヌの伝統的な生活ではなく、現在のアイヌを解明したいと思う。よく言われていたんだが、アイヌの人たちの生活は大してほかの日本に住む人と同じかどうかについて研究している。 とういうこと、6月6日の大変に待ち頼まれていた『アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議』をはじめ、具体的にどの結果あるのか?または、アイヌとして日常生活している人はまだいるのか? ちょっと付かぬ事だけど、みんながアイヌ民族の実態がわかりやすく論文を書きたい。 そのため、こういうことで、興味深い方、またはアイヌの人々(特に25歳以下!)がいったら、ぜひぜひご連絡してください。よろしかったら、いろいろ聞きしたいことがあるから、メールでご協力いただけば、最高だと思います。 よろしくお願いします。
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No.3で回答した者です。前回の回答の補足に参りました。 前回は他の回答者さんを意識しすぎててしまったのと、Orenjijijiさんの質問の意 味がよく解らなかった為長く解りづらい文面になってしまいました。すみません。 〈1.よく言われていたんだが、アイヌの人たちの生活は大してほかの日本に住む 人と同じかどうかについて研究している。〉 この質問の意味が私には解りづらかったのですが、生活様式そのものを指すのなら 和人(=Orenjijijiさんの仰っているほかの日本に住む人)と何も変わらないと思い ます。 以前、同じような質問がここにも寄せられていたのを見つけたので、こちらも参照 なさってください。 http://questionbox.jp.msn.com/qa1869361.html?StatusCheck=ON 但し、就職や結婚ということになると不利になることが多く、その為自身がアイヌ 出身者であることを隠さざるをえない方がまだまだ多いようです。 また今春、全国で行われたアイヌの生活実態調査から、高校進学率は和人とさほど 開きはないが、大学進学率は依然及ばず、その一因に生活保護を受けている人達が 和人より多いということが挙げられるのではないか…という報告を新聞記事で読み ました。それは、やはり先ほど挙げた就職面での不利が大きな原因でしょう。 〈2.アイヌの伝統的な生活ではなく、現在のアイヌを解明したいと思う。〉 この発言の意図も私にはよく解りませんでした。Orenjijijiさんが「アイヌの伝統 的な生活」を御自分なりに学んだ上でのことなのか、それを飛ばした上でのことな のかでは回答の仕方が変わってくるからです。 過去があってこその現在なので。特に現在は自分がアイヌであることに誇りを持ち 、伝統や文化を取り戻そうと活動なさっている方が増えています。前回紹介したホ ームページはそういった方達のサイトです。 明治時代から続いた日本政府による同化政策によって、耳輪の使用、入れ墨、狩猟 や伐採、そして「アイヌ語の使用」を禁止される等、突然の生活の変化に翻弄され、 プライドさえも奪われた結果、長い間多くのアイヌの方達は苦難の道を歩かねばな らない状況に追いこまれていったのです。その過程が同じく前回紹介した『アイヌ の碑』に詳しく書かれています。 〈3.『アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議』をはじめ、具体的にどの 結果あるのか?〉 これについては、私には解らないです。でも同じく前回紹介した「先住民族サミッ ト」アイヌモシリ2008共同代表酒井美直さんのニュースの発言の中に、これか ら目指すべき方向性が示されていると思います。(特に後半部) また、それとは別に、こちらのサイトでは08/06/07付のトピックス欄に「 アイヌ民族を先住民族とする国会決議」の採択後の感想をアイヌ側の視点から発表 しています。 http://www13.plala.or.jp/yayyukar/index.html ご参考までに…。
はじめまして。なかなか難しい質問ですね。 私もかつてアイヌが名付けた「アイヌモシリ」=人間の静かな大地=北海道 に縁を持つ者としてとして、アイヌの事は気にかかります。 よくアイヌの容貌のことを指摘する人がいますが、本州生まれで父親の仕 事の都合で各地を転々とした私は、北海道に引っ越して中学に進級した時 、同級生にアイヌの子がいる事を周りの指摘が有るまで気がつきませんで した。高校卒業後に体調を崩して入院した時も、よく身内のお子さんのお 見舞いに来ていた姉妹がアイヌであることにも、同室のおばあちゃんの指 摘があるまで気がつきませんでした。言われてみれば、何処か違うな…と 感じていましたが、でもそれは外見だけの話で、和人と何ら変わりのない 人達でした。ご質問の趣旨とは離れてしまいましたが、本州出身者よりも 北海道在住の方、そして子供よりもお年寄りの方が和人とアイヌの違いを 強く感じる傾向があると思います。また、実際私の子供も本州の中学に通 っていたとき「アイヌって何?」「まだいるの?」と質問されたと言っていま した。(それからまだ半年も経っていませんが…。)その状況は、私が小学 生の頃と何ら変わっていません。違いを感じる以前の問題です。こちらの 回答でご指摘の合った様に、外見だけでアイヌと見分けるのには 確かに困難かもしれません。今や殆ど変わらない方も多いのかもしれませ ん。でも実際にアイヌ出身者を多く見かける機会を持つとある程度は分り ます。私はアイヌに対する認識が殆どなかったので、当時は分らなかった のでしょう。でも彼らの外見云々よりも当時(中学入学~二十代前半頃)私 が周りの知人や友人から度々感じていたのは、祖父母、父母の代から受け 継いだ偏見をなかなか消せずに(おそらくそれとは意識せずに)普段の会話 の中に、聞き苦しい聞いていてこちらが辛くなるような彼ら「アイヌ」に対 する発言が多かったことです。また、前述の「あの人は、アイヌ…。」と発 言するとき皆、何か悪いことのように小声で話すのが気になっていました 。 「差別や偏見は殆どなかった。」そう言う人も確かにいる。でも、それなら なぜ彼らは、〈「先住民族サミット」アイヌモシリ2008〉を開こうと 立ち上がったのでしょう? これは、07年9月の国連総会で決議された「先 住民族の権利に関する国連宣言」そして、先進国の首脳が集まる「G8洞爺 湖サミット」を受けてアイヌが自ら企画したものだそうです。 http://www.ainumosir2008.com/ また、こちらのホームページでは、Orenjijijiさんが知りたがっていたア イヌの若い人達の生の声が聞けます。まだ「先住民族サミット」が終わっ たばかりなのでメンバーのみなさんは忙しく、メールのやりとりは難しい とは思いますが…。 http://blog.ainumosir2008.com/ そして、「先住民族サミット」アイヌモシリ2008共同代表酒井美直さ んのニュースも紹介されています。 http://www.news.janjan.jp/special/0805/0805227655/1.php 現代のアイヌの生活スタイルは、回答No.1のnishikasaiさんと私もほぼ同 意見です。でも勧んでそうしたというよりも、そうせざるを得なかったと いうことだと思います。また、古来からのスタイルそのままではなくとも 「祖先からの精神を引き継いで現代を生きるアイヌもいる」のです。 現代のアイヌがなぜこのような立場になったのか、またなぜ〈「先住民族 サミット」アイヌモシリ2008〉を開こうと思ったのか、それは私がく どくど語るよりも萱野茂さんの書き残した『アイヌの碑』(朝日文庫) を 一読されるとお解りになると思います。きっと函館の図書館でも借りるこ とが出来ると思います。
- tjhiroko
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私は函館に住んでいる者ですが、函館にある「北方民族資料館」には行ったことがありますか? http://www.zaidan-hakodate.com/hoppominzoku/min.htm ここに行って聞いてみると、いろいろなことが分かるかもしれませんね。 どこに行ったら、自分の知りたいことを調べられるかとか、アドバイスをしてくれるかと思います。 今この質問をお書きのこのサイトでは、個人の間でのメールのやりとりなどは出来ません(個人情報をここに載せるのは禁止です)。 ですから、ここで質問をするよりは、そういうことに詳しい函館に住んでいる人に、直接聞いてみた方がいいのではないでしょうか。
- nishikasai
- ベストアンサー率24% (1545/6342)
イギリスのかたですか。 研究ご苦労様です。 少数民族の研究はたいへん意義のあることだと思います。 アイヌのかたがたは日本人との混血が進み、現在では純粋のかたはかなり少なくなっているようです。アイヌ人の伝統に基づいた生活様式も観光用を除いて見られないと思います。アイヌ人の場合はほぼ日本人と似たような外見なので大規模な戦いや差別はあまりなかったと考えています。それが証拠に北海道の地名の多くはアイヌの名前です。イギリスは世界に進出しましたが、地名のほとんどすべてに英語の名前をつけています。わたしはイギリスを非難しているわけではありません。すぐれた文化をもつ民がその卓越した文化を他の地域に浸透させるのは当然の結果と考えています。