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交易条件効果について

 地域経済統合による 「貿易創造効果」と「貿易転換効果」 はわかるのですが、それらと 「交易条件効果」の違いがわかりません。 前者2つと後者の効果の違いと、「交易条件効果」という概念の経済学的意義について教えてください。 宜しくお願いします。

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回答No.1

個人的に、地域経済統合を勉強したことはないのですが、 わたしの持てる限りの知識を使ってお答えしてみようと思います。 つまり、整理してみますと、 地域経済統合のメリットとしては、貿易創造効果、域内の競争促進効果、 域内の所得増大に伴う域外からの輸入増大効果があげられる。 地域統合のデメリットとしては、 最も効率的な域外の供給国からの輸入に代って効率性の面で劣る域内の供給国からの輸入が増える 貿易転換効果、域内を優先することに伴う競争阻害効果が考えられる。 ということですよね。 個人的には交易条件指数はメリットになるか、デメリットになるかは その時々の条件次第だと思います。以下を参照下さい。 そして、交易条件効果のことですが、 まず、交易指数から説明を。ご存知かと思いますが、 交易条件指数は、一定の輸出品と交換して得られる輸入品の単位数を示し、 [交易条件指数]=[輸出物価指数]/[輸入物価指数]であらわすことができる。 分子の輸出物価指数が上がる場合と分母の輸入物価指数が下がる場合、 つまり交易条件指数が高まるほど自国に有利であり、反対に低下するほど不利になる。 ということです。 では、交易条件は何できまるのか。ラフにお話をしますと、 輸出物価は自分たちの生産技術で決まるわけですから、 地域経済統合された場合、労働・資本の移動は自由になされると考えるのが自然だと思います。 ですので、地域統合がなされた後の、労働・資本移動によって労働や資本の価格が変わります。 結果としてそれらの労働や資本を使って生産された商品の値段も変わる=交易条件が変わる ということだと思います。 ちなみに、交易条件はあくまでも、目安なので、 たとえ交易条件指数が悪くなっても、社会全体としては 経済が改善する場合もあります。(といっても特殊な例であることが多いですけれどね。)

gonmichi
質問者

お礼

詳しいご説明ありがとうございました。 とても例が分かりやすく理解が立体的になりました。 (お礼が遅れて申し訳ございませんでした。)

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