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換骨奪胎で評価が逆転した例はありますか?
換骨奪胎されたほうよりした作品のほうが帆表が低いとおもわれますが、それにもかかわらず、換骨奪胎の結果できた作品のほうが原作より有名あるいは評価が高くなったという例はありますか?
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「帆表が低い」が解しかねて見当違いの回答になるかもしれませんが。 井伏鱒二の『厄除詩集』に収められた漢詩の翻案がまずは思い浮かびました。 ご案内でもありましょうが念のため一例を挙げると「勧君金屈巵 満酌不須辞 花発多風雨 人生足別離」が「コノ盃ヲ受ケテクレ ドウゾナミナミ注ガシテオクレ 花ニ嵐ノタトヘモアルゾ 『サヨナラ』ダケガ人生ダ」になりました。 それからアンデルセン/鴎外の『即興詩人』も鴎外のほうが格段に良いというのが衆口の一致して唱えるところですね。 中島敦の『山月記』のモトネタ『人虎伝』とかいうのもつまらんものと聞いています。それから芥川の王朝ものは今昔物語より有名じゃないかしら。色々ありそうですね。
お礼
一つ一つの事柄はどこかで聞いたような記憶がありましたが、明快なご指摘があるまで頭の中で結びつけられませんでしたん。大変ためになりました。ありがとうございました。