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“物質量”という名前はどのよう経緯でできたのでしょうか?

化学の勉強で物質量(モル)は、最初の大きな山であると言われます。 その物質量についてですが、どうして“物質量”という呼び方をするようになったのでしょうか? どなかた、“物質量”をいう言葉ができた経緯をご存知の方がいましたら、お手数ですが教えて頂けませんでしょうか? なお、モルの語源がラテン語のモレス(moles:ひと山の、ひと塊の)からきているということを調べることはできました。

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  • shkwta
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回答No.2

(参考) http://www.bipm.fr/en/si/base_units/mole.html http://www.iupac.org/publications/pac/1992/pdf/6410x1535.pdf もともと、SI(国際単位系)の基本単位はメートル(長さ)、キログラム(質量)、秒(時間)、アンペア(電流)、ケルビン(熱力学温度)、カンデラ(光度)の6つでした。括弧内はそれぞれの単位が表わす物理量の名称です。1971年に開かれた第14回国際度量衡総会(CGPM)で、7つめの基本単位としてモル(mole, 記号mol)を加え、モルが表わす物理量を"amount of substance"と呼びました。その日本語訳が物質量です。 以前は、gram-molecule(グラム分子)とかgram-atom(グラム原子)といった言葉が使われていて、これは分子量や原子量にグラムをつけた質量の物質を表わします。このような、化学者が便利に使っていた方法をSIに採用し、独立した次元をもつ物理量として定義したわけです。 物理量と単位は混同されることがあります。メートルを測るとかグラムを量るとかいいますが、これらは「長さを測って、その結果をメートルを単位として表わす」などというべきものです。物理量は概念としては単位と独立した存在です。長さは、「メートル」という単位が現れる以前から、人類はさまざまな単位を使ってきました。つまり、単位メートルより「長さ」という概念が先にあったわけです。 ところが、物質量は単位が先にあったといえます。つまり、化学者は、原子量や分子量にグラムをつけた質量を単位にして物質を量ってきました。しかし、その単位が表わす概念としての物理量に名前が無かったので、"amount of substance"という名称を与えたのだと思います。

omii
質問者

お礼

大変、ありがとうございます。 molという単位が先にあったのですね。 勉強になります。 しかし、この単位の物理量を決める時に、もう少しピンと来る名前に出来なかったのですかね。(^.^)

その他の回答 (1)

noname#62864
noname#62864
回答No.1

私個人としては、「物質量」とか「グラム原子」などという言い方に、非常に違和感を感じており、最近ではあまり使われない「モル数」という言葉の方が好きなのですが。 余談はさておき、この手のものは往々にして、英語の直訳であったりしますので、英語でのgoogle検索をかけてみますと次のような説明が出てきました。 "The amount of a substance that contains as many atoms・・・" 要するに、質量数12の炭素12.000グラムに含まれる炭素原子数云々の説明です。 いささか安直ではありますが、この説明の冒頭の、"The amount of a substance"をそれっぽく直訳すると「物質量」になると思いませんか? 真相は不明ですが、この程度の理由で出てきた用語ではないかと想像します。

参考URL:
http://www.thefreedictionary.com/mole
omii
質問者

お礼

早速のご教授、ありがとうございます。 確かに英語の冒頭部分の直訳から、きているような気がしますね・・・。 私も「モル数」の方がピンと来ます。 本当、どういった経緯で「物質量」と言うようになったのでしょうね? 取り急ぎ、お礼まで。

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