面白そうなので調べてみました。
demon: もともとは spirit(精霊)を意味し、語源的には提婆(deva)などと同じく「神」を意味するようです。ただの精霊から「邪悪な精霊」という具合に変化して「悪魔」になった、と。
devil: これはギリシャ語起源で、本来は「中傷する者」の意味。
Satan: これは聖書起源の語で、元はヘブル語ですね。原義は「他人に逆らう者」だそうです。
fiend: 「憎む」という意味から出発して「敵」になり、その後「人類の敵=悪魔」というふうに変遷したようです。
使い分けですが、Satan は堕天使ルシファーと同じということで、地獄の支配者として「魔王」「大悪魔」などと訳され、ほかのよりは一段上という扱いになります。語頭が大文字になっているのを見てもわかるように、固有名詞的な使われ方をします。fiend は本物の悪魔というより、「悪魔のようなやつ」という感じで使われることのほうが多いような印象があります。demon と devil はあまり違いがなくて、一般的な「悪魔」というところでしょう。Satan は一人(一匹?)しかいないけど、demon や devil はたくさんいるという感じですね。
悪魔の名前としてはベルゼブブとかほかにもいろいろありますが、基本的には聖書起源で、ユダヤ人が征服した他民族の神の名前から来ていることが多いと聞いたことがあります。やっつけた民族の祭神を、悪役として自分たちの神話の中に取り込んでいったのでしょう。
お礼
お礼が遅れてすみません つまりfiend< demon≒ devil< Satan って感じでしょうか? 詳しく教えて頂いてとても勉強になりました 回答ありがとうございました