結論から言って、学生の今、「この資格を持っていると有利」ということはありません。
化学系の工場では、工場を安全に稼働させるために、いろんな法によって「この規模では、この資格を有しているものが何人必要」という規制がなされています。ですので、無資格のまま化学系の会社に入社したとしても、工場に配属されたら、多くの場合、イヤでも「資格を取るように」というお達しが来ます。
化学工場に必要な資格はと言うと、危険物取扱者(大規模設備では甲種)、高圧ガス製造保安責任者(大規模設備では甲種)、公害防止管理責任者(大気・水質)等といったところですか。1人の人間が全て持っている必要はないのですが、持っていると重宝されるでしょう。あと、化学系の大卒なら、熱管理士ですかね。
なお、研究職では、資格が必要となるケースはほとんどありません。大抵の研究所は規模が小さいので、様々な法の規制外となることが多いからです。もちろん、大規模な施設では、上記したような資格所持者が必要となりますけど、ケースとしては少ないですね。
まあ、資格を持っていれば就職には多少なり有利かもしれませんが、あくまで「かもしれない」という程度ですね。工場には何らかの資格所持者が必ずいますので、新卒者が持っていなくても特に困るということはないですから。
ちなみに、私は「必要だから」ということで会社から危険物取扱者と高圧ガス製造保安責任者を受けるよう命ぜられ、会社負担で受験して合格しましたが、合格したからと言ってその会社には資格手当というものはありませんでした。
でも、大切なのは、資格手当をもらうことや、資格ホルダーのタイトルを得るために資格を取るのではなく、業務を遂行するために必要だから資格を取る、という心構えです。資格取得のために勉強して得た知識を業務で活用できないなら、資格を取った意味がありません。資格は、その資格を与えるのに相応しい知識を持った者だけに与えられる、ということを、余計なお世話ですが、アドバイス致します。
え? そういう自分はどうかって? 実は、そんな資格が全く必要のない部門に変わっちゃって、免状だけを記念に持っているという状態です・・・。今は、現在の業務に必要な資格をぜひ取ろうとあがいています。
お礼
アドバイスありがとうございます。参考にさせていただきます。