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開業時の仕訳について
こんばんは。 個人事業で開業したのですが、開業資金の仕訳について、教えてください。 開業資金を個人のお金から出す際、『元入金』か『事業主借』どちらにするかが良くわかりません。 この2つの項目の違いを教えてください。 よろしくお願いします。
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開業当初はいろいろな経費が掛かるものです。 元手がなければ経費を払ったり、仕入れをしたりできない(財布にお金がなければ何も買えない)わけですから、それらの経費の支払いの元となる金額はしっかり帳簿につけていかなければなりません。 帳簿の現預金残高が一時でもマイナスになることは理論的にもおかしいことですから、補填した資金の源泉(出所)はしっかり管理していくことが重要です。 開業当初は勿論のこと、事業が軌道に乗った後も資金繰り等々の問題で事業主が事業資金を家計より補填することは多々あることです。 さて、前置きが長くなりましたが、ご質問の開業時の仕訳について、相手科目の「元入金」、「事業主借」をどう使っていくか? 考え方としては、事業が軌道の乗るまで(準備期間)の元手分は「元入金」勘定、軌道に乗った後の資金の補填分は「事業主借」をお使いになられるのが宜しいかと思います。 軌道に乗る乗らないの判断は、最初の売上げが立つまで等、それぞれの事業内容、性格によってお決めいただいてもけっこうです。 また、ご存知のとおり「元入金」は会社でいうと資本金のようなもの…出資(投資)したら原則戻らない性格のお金です。 一方、「事業主借」は事業主の家計から借りたお金…「今どのくらい借りているのかな?」そんな感じで捉えていただいても宜しいかと思います。当然、貸借をしっかり管理し、定期的に貸借を清算していただいてもけっこうなお金です。 仕訳に整理すると次のとおりです。 (例) 【開業当初の準備に要した支出に対する元手】 現預金/元入金 ××× 諸経費A/現預金 ×× 諸経費B/現預金 ×× 【軌道に乗った後、経常的に生じる支出に対する事業資金の補填】 現預金/事業主借 ××× 諸経費C/現預金 ×× 諸経費D/現預金 ×× 最後に余談ですが、「事業主勘定(貸)(借)」の期末残高は、翌年期首に整理されます。(ともに翌年の元入金になる) すなわち毎年期首に「元入金」は増減、「事業主勘定は」0円になるものですので、それほど厳密に区分するほどのものでもないともいえるでしょう。 以下、当年期末~翌年期首の流れ、仕訳のイメージは次のとおりです。ご参考にどうぞ。 【当年期末残高】 事業主貸 4,000 事業主借 3,000 元入金 6,000 ------------------- 【翌年期首の開始整理仕訳】 事業主借 3,000/元入金 3,000 元入金 4,000/事業主貸 4,000 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 【翌年開始残高】 事業主貸 0 事業主借 0 元入金 5,000
お礼
ありがとうございました。 とても解りやすくて助かりました。 また、よろしくお願いします。