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薬莢の中で。
ビストルなどの銃弾の薬莢は、写真で見る限り密閉されているように思うのですが、そうした密閉状態の中で、「火薬が燃える」ということが分かりません。 酸素がなければものは燃えないと教えられましたが、どうなっているのでしょう。
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- nadachi
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Hiramatuさんの質問の回答と補足をします。 1.薬莢の中にあるのは酸化剤と火薬です。 火薬と酸化剤がまんべんなく混合された状態では、それほど大きな熱を加えなくても火薬が燃えやすい状況にあります。弾丸の場合、撃鉄の衝撃が雷管を打つことで小さな発火が起き、この熱による酸化反応で気体が発生し、密閉空間で更に周りを高温にする事による急激な酸化の連鎖反応による気体の発生で弾丸が押し出されます。 2.爆発は急激な燃焼によって発生したガスが、燃焼熱により更に急激に膨張する現象をさします。 話は変わりますが、燃えるのと酸化剤とちょっとした熱で起こる爆発に「粉塵爆発」があります。下記のURLで「燃えるもの」「酸素」「熱」によって起こる爆発のイメージを持つのも理解を助けるかとおもいます。
- kamuy
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そういえば、森林火災などの時、 「爆発により鎮火する」という方法もあるようですね。 爆風により熱と燃焼性の高い雰囲気を吹き飛ばし、 無理矢理炎を沈めるというヤツ。 ミクロ的(?)に見て、「ゆっくり」燃えることと「一気に」爆発することは、 かなり違いがあるということですかね。
補足
一番上のkamuyさんのところに書かせてもらいますが、さらに分からなくなったことが2点。お願いします。 1、薬莢の中にあるのは「酸素」なのですか?それとも「酸化剤」なのでしょうか? 2、燃えるという現象は、「ものの急激な酸化現象」と覚えていました。爆発は「急激な燃焼によって発生した、ガスの(超急激な)膨張」と考えていましたが、それも違うのかしら? どなたか教えてください。
期待としての酸素がなくてもモノは燃えます。試しに、花火に火をつけて水にゆっくり入れてみて下さい。花火によっては(すべてではないです)水の中で燃え続けます。 面白い「燃える」では、二酸化炭素(一般にはモノを燃やす性質のない気体)中に、火のついたマグネシウム(プリントゴッコのランプの中に入っている金属)を入れると二酸化炭素の中でマグネシウムが燃え続けます。家庭ではなかなか実験できませんが、学校の理科室レベルでもできる実験です。
- bob
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直接質問の解答ではないですが、ちょっとコメント。 一般生活で「燃える」といった場合、化学的には燃焼を指します。 燃焼とはご存知の通り酸化にともなう発光現象をいいます。 そして、身の回りの燃焼現象の多くはいわゆる炎というやつで、 気体酸素との反応です。この場合酸素の密度が小さいため、体積的に 結構な量の酸素を必要とします。 一方、爆発とは物質の(一般に)化学変化による急激な体積膨張を指し、 火薬の爆発はほとんどが酸化現象絡みです。 このように同じ酸化現象ということで便宜的に燃えるという言葉を 使っていますが、火薬は必ずしも周囲に気体の酸素を必要としません。 たとえば、マッチは真空中でもやすりで摩擦熱を与えることで燃焼します。 これは火薬自体に酸化物が含まれているからです。もちろん火薬部分が 燃え尽きると木の軸部分には燃え移らず消えてしまいますが。 さらに余談。映画などの爆発シーンではよく爆炎が出てきますが、 一般の火薬の爆発では非常に反応がはやくて周囲の酸素を取り込むのが 間に合わないため、あのような爆炎は出ません。映画などでは視覚的な 迫力を出すために周囲にガソリンなどを置いています。 ガス爆発の場合はそこそこの爆炎が出るようです。
もちろん酸素はあります。弾薬はカートリッジ本体に火薬を入れ、そこに弾頭でフタをした形状になっていますので、必ず酸素が中に入ります。 それにより、背後からファイアリングピンが(リボルバーの場合はハンマーが直接)信管を叩くことにより、その勢いで爆発するわけです。 たしかそうだったと思うのですが。
- kamuy
- ベストアンサー率32% (51/156)
アレは「燃える」というより「爆発」です。 また、酸素がないのでなく、酸化剤と燃料を詰めた塊が火薬です。 (微妙に違うかも) より詳しい解説については、専門家からの意見を待った方がイイですが、 通常は、上記の程度の認識でよいと思います。
補足
ありがとうございました。 たいへん良く分かりました。